昨夜は体調が悪く、我慢できずに夜勤の途中で早退した。職場から自宅までは10kmほどだが、タクシーを呼ぶとなると深夜割増で6,000円以上かかる。帰るかどうかの決断は遅くとも23時半までにしないと、タクシー代を払うか、さもなくば翌朝5時まで我慢することになる。そう考えると、どうしても決断は安全側に偏るわけで、昨夜は終電に間に合うように早退して、日付の変わった0:45ごろ帰宅した。
今朝は寝坊してゆっくり休めたので体調は回復し、夕方から立川へ出かけて軽く散歩してきた。夏至の今日は日没時刻が19:00と遅く、こんな日は夕暮れの街に繰り出す猫たちに会いに行こうと思い立ったのだった。このブログを始めたころ、立川勤務時代の退勤時刻は17時で、仕事帰りに散歩すると、七三ファミリーの縄張りや小料理「だめさ」の猫ロードで、毎日たくさんの猫に会えた。今はどちらの拠点も大方の猫が姿を消したが、それでも少しは昔の思い出に浸れるのではないかと思った。
七三の縄張りに17時ごろ到着するよう逆算し、からし号で家を出たのは16時すぎ。一つ目の角を右に曲がると黒煙ちゃんの家があり、そこには顔見知りのキジトラが佇んでいた。
バイクで通りかかったので一度は逃げたが、エンジンを切って呼んだらまた出てきた。朝より夕方の方が警戒心が緩むのかな。
七三ファミリーの縄張りに到着したのは17時ちょうど。彼らの遊び場だった広い駐車場には大きなマンションが建ち、あとは外構工事を残すくらいになっている。もはや駐車場側から見渡すことは不可能なので、逆側の路地に回ってみると、エコキュートの上で猫が寝ているのが見えた。
休工日の日曜日だったのが良かったかな。1年ぶりに会えてとても嬉しい。
同じ家の玄関には婆さんもいた。初めてこの子に会ったのは2011年8月のことで、当時は今よりもだいぶ毛色が薄かった。シャム猫などに見られるカラーポイントの遺伝子は、基本的に毛色を白くしようとするが、体温の低い部位ではうまく働かないので、鼻先や耳朶、手足の先や尻尾などの毛色は濃いまま残る。つまり当時この子は現在よりも体温が高かったのだろうと想像できる。年を取ったことに加え、2013年1月ごろに受けた去勢手術が影響しているのかも知れない。
七三の縄張りの次は小料理「だめさ」に立ち寄ったが、しばらく来ないうちに廃業していて、店はもぬけの殻になっていた。ほかの店子も退去してビルごと空っぽになっていたので、そう遠くないうちに取り壊され、跡地にはワンルームマンションでも建つものと思われる。猫の姿を追い求めて歩くうちに南武線の踏切を渡り、学校裏の猫アパートまで来てようやく次の猫に遭遇。3日前にも訪ねたばかりのアパート前にはキジ白の母がいた。
人懐っこすぎて落ち着かない母の写真は大方ブレた。夏至だから遅くまで明るいことを期待していたのに、雲が厚くて、18時にもならないうちにずいぶん暗い。
おーいと呼んでも耳すら動かない。ご飯を待つ時の猫の集中力は大変なもの。
塀の内側には茶色いのもいた。夕食が18時からだとしたら、あと10分だから頑張れ。
予定ではさらに足を延ばしてブアイソーズ公園を経由し、矢川駅まで歩くつもりだったが、あまりにも暗くて写真撮影が難しくなったので、諦めて西国立から電車に乗って帰宅した。よく考えたら今日は部分日食の日で、ちょうど散歩をしているころが食の最大なのだった。道理で暗かったわけだ。