今日は異動前の最後の休暇。福生の歓楽街の猫に会うつもりで朝から出かけてきたが、微妙に寝坊したことに加えて、あと200mで福生に到着するというところで電車が急停止し、安全確認に20分もかかったのでスタートが遅くなってしまった。あいにく歓楽街の踊り子さん以下2匹の妹分も見当たらず、韓国スナックのママさんを待つキジトラだけが飄々と佇むのみだった。
妹分Aは去年の12月を最後に見ていない。気になるのは衰えが目立っていた妹分Bで、果たして今年の暑い夏を乗り越えられたのか、テレワークが始まる前に無事を確認したかったが叶わなかった。5月下旬に会った時、一緒にいたこいつは消息を知っているかも知れないが、あいにく俺は猫の言葉が分からない。
話が逸れて恐縮だが、散歩から帰宅したあと会社から連絡があり、異動日の9月1日からいきなりテレワークに移ることが判明した。1ヶ月程度は現在の職場に通うつもりだったので何の用意もしておらず、一日だけの休暇だった今日は散歩とお昼寝で消費したので事前準備の時間がない。なのでこれ以降の猫は急ぎ足で紹介して、とっとと明日(出張)の仕度をして寝ることにする。
団地の一角で寝ている三毛は歓楽街から1時間後に発見。今日は福生から拝島の先まで3時間近くも歩いたが、8.1kmという距離の割に芳しくない結果だった。
不穏な気配で飛び起きたものの、今いち事態が飲み込めていない三毛。
付き合いは長いけど懐いてはいないので、近寄ると露骨に迷惑そうにするんだよね……。
こいつもだいぶ衰えが目立ってきた。初めて会ったのが2011年9月で、当時子猫だったことから恐らく今年11歳か12歳。面倒を見てくれる人には恵まれているようだが、今年の夏はとりわけ過酷だった。
この辺りはすでに拝島時代の定番散歩コースで、見かける猫も10年来の古馴染ばかり。こいつはモノクロ三兄弟の一匹。
指で挨拶することには成功したが、この直後、前足で指を払われてしまった。
草むす児童公園に差しかかると、いち早くこちらに気づいたサバ白1号が鳴き始めていた。人間の足音って猫の耳に届きやすいのかしら。
俺は冷たい飲み物を、猫は新鮮な水と美味しいカリカリをちょっとだけ。
目を皿のようにして住宅街を歩き回る一方、民家が途切れれば猫もいないので気が緩みがち。しかしたまにこうして出てくるから油断ならない。
車が多くて危ないと思い、抱きかかえて移動したら引っ掻かれてしまった。20年近く猫と暮らしているのに、俺は猫を抱くのがヘタクソなのさ……。
美人オッドアイにやられた手の傷をさすりつつ、最後に立ち寄ったのはカラバリ三兄妹の家。期待して覗いた車の上にはキジトラが1匹乗っかっていた。
これはお母さん。子供たちは車の下で寝ているらしく、舌を鳴らしてみたものの出てくる気配はなかった。今日の猫は以上。