季節を間違えた(2)


奥多摩町の猫

 今日は出張のため朝から大阪へ出かけて21時半近くに帰ってきた。うちから東海道方面はやや行きにくく、私用であれば列車旅を楽しみたいので迷わず東京へ向かうところ、仕事で同行者もいたので自由気ままにはできず、新横浜から7:58発の「のぞみ287号」を利用することになった。いずれにしろ乗車駅は東京か品川か新横浜の三択になるわけで、どこを選ぼうが乗り換えが面倒なことに変わりはなく、自腹で交通費を負担するわけでもないので、言われるまま新横浜で落ち合うことにした。
 どんな用向きであれ、行く先々で猫を探すのが俺の使命。新横浜に近く、短時間でも見込みのある場所ということで、横浜市営地下鉄の川和町~JR横浜線の中山までの4.8kmを1時間10分ほどかけて歩いてみた。ここには2016年1月の横浜線猫行脚で知った猫拠点があり、その後2018年12月にもズーラシアのメロディさんに会いに行く前に少しだけ立ち寄ったことがある。きっと今日もいてくれるだろうとの思い叶って何匹かの猫に会えたが、あいにくもう時間が遅いし明日も出勤なので、今日のところは今月23日に訪れた奥多摩猫散歩の続きを載せることにする(前回の記事はこちら)。今朝の猫は数日以内(可能であれば明後日)に載せるのでしばしお待ちを。
 場面は1週間遡って奥多摩町氷川のとある街道筋。この日は多くの猫拠点が空振りかそれに近い状態だったが、ここには辛うじて1匹の寝坊助さんがいてくれた。
奥多摩町の猫

奥多摩町の猫

 顔見知りの黒白。風貌からここらのボスではないかと睨んでいるが、部下にあたる猫たちをめっきり見なくなり、現在どういう立場なのかよく分からない。
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 見かけるのは2月下旬以来の半年ぶり。寝ぼけているせいか逃げられずに済んだ。
奥多摩町の猫

 定点の猫民家もこの日は1匹のみ。あまり早く行っても暗いだろうと思って、いつもより少し遅めにスタートしたが、この日のように7時をすぎると、朝ご飯を食べ終えた猫たちが散ってしまう。
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 ベランダの内側には何匹か潜んでいたけれども。
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 待っていても埒が明かないのでもう行くよ。お友達によろしく伝えておいてね。
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 橋の下の暗がりに猫影あり。
奥多摩町の猫

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 舌を鳴らして呼ぶと、逃げかけの足を止めてこちらを向いた。この子はご飯がまだみたい。
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 そのでかいお鍋に美味しいものを入れろというの?
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 氷川には1時間半ほど留まって探してみたが、これ以上の成果は見込めそうにないため次へ移動。去年10月以来となる猫集落は閑散としていて、高台から見渡した範囲で確認できるのは、茶白の毛色が1匹だけだった。
奥多摩町の猫

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 すっかり大人になった茶トラ白。初めて会った2年前の秋はまだ上の段で暮らしており、俺の手に穴を開けてくれた噛みつき黒ちゃんとも仲良しだった。その後、上の段の主人が健康上の理由で里に下り、取り残されて難民化した猫たちが下の段の奥さんを頼って移住したことは過去の記事で触れた通り。噛みつき黒ちゃんもすでにこの世になく、すっかり淋しくなった猫集落だが、この家にはまだ数匹かそれ以上の猫が暮らしているようだった。
奥多摩町の猫

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 久しぶりに会った奥さんによれば、みんな「上の方」でお昼寝しているとのこと。上の方とはどのくらい上を差すのか、よく分からないまま集落の最高地点にあるお社(標高590m)まで130mも登って下りて、死にそうになって戻った俺を黒白が見つめていた。
奥多摩町の猫

 ここにはもっと涼しくなったらまた来ようっと。
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 そのほかの集落はぼちぼち。猫集落からさらに奥へ分け入って、東京都最奥の猫民家を訪ねてみたものの空振りで、車をUターンして今度は西へ20km。途中、街道沿いの猫民家に差しかかると、いつもの黒白が庭に出ているのが見えたので車を止めた。
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 去年10月に初めて会った黒白は相変わらず巨大。毛並みもきれいで何より。
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 今年2月にも猫を見かけた山間の一軒家。いるかなと思って覗いたらめっちゃいたのでのけぞった。
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 これは絵に描いたような猫家族だねー。
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 接近を試みるうち数匹の黒が逃亡したが、好奇心旺盛なのが残ってこちらを眺めている。三毛ちゃんはお母さんかしら。
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 この子もそうだけど、ここの猫はみんな若いようだね。
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 黒と茶と白で構成される猫家族。親子兄妹の関係性までは分からないまでも、血縁であることは明らか。
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 最後は物怖じしない3匹で記念写真。この日はどこの集落も冴えない散歩だったが、土壇場で大所帯に会えたので満足して帰途についた。なお、帰る前に山腹トリオの駐車場にも立ち寄ってみたが、常駐のキジ白は出てこなかった。この日は平日ではあったが学生の夏休み期間中で、川遊びのグループが多かったのでどこかに引っ込んでいたのかも知れない。
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