ここのところ忙しい日が続いていて、昨日なども出張から帰ったのが遅かったので、今朝は散歩をお休みしようかとかなり迷った。しかし今日は異動前の最後の出勤日であって、今後横浜線沿線には行きにくくなることから、あやめちゃんの写真を収めたフォトフレームを婆さんの許に届けておきたかった。腕の中であやめちゃんを喪くした婆さんの悲しみは同じ猫飼いとして察するに余りあるし、カメラをぶら下げた俺を快く庭に入れてくれたお礼もしておきたくて、今朝はよほどのことがない限り行こうと決めていた。
しばらく歩いていなかった相原~橋本の散歩も兼ねることにして、家を出たのはまだ暗い5:20。天気予報では晴れマークが並んでいたはずなのに、駅に着いてみると霧雨が降っていてがっかりしたが、今夏の天気予報の外れっぷりは信じる方がバカを見るというレベルであり、もはやこれといった感慨もない。分倍河原から横浜線方面へ行くには複数の経路があるが、今朝は立川と八王子を経由して41分の道のりだった。
霧雨は撮影の妨げになるほどではなかったが、6時を過ぎてもとにかく暗いのが辛い。相原をスタートしてほどなく猫は見つけたが、まだ充電中と見えて反応が悪かった。
毛色で見当はついていたけど、やっぱり会ったことのある子だった。あれは去年9月以来の薄色三毛。
さらに接近すると不思議そうに小首をかしげた。懐くべきか逃げるべきか、that is the question。
薄色三毛の暮らす猫アパートの並びには、茶トラ白の暮らす猫民家がある。しかしこの家の猫が見える場所に出ていることは極めて稀。
なので、会えたことがとても嬉しい。何と5年3ヶ月ぶりの再会。
前回の写真と比べても特段変わったところはなく、安定した暮らしをしているようだね。
せっかくだから、お花に囲まれているところをもう一枚撮っとこうか。
広角レンズに交換してカメラを構えたら、いつの間にか起きて座っていた。猫は気配に敏感だな。
まったく懐く兆しのない三毛は2015年4月からの知り合いだが、この7年4ヶ月でたった4回しか会っていないので懐きようがない。
正面に回ってみると、待っていたかのようにこちらを見つめていた。
呼んでみたが頑なに動かない。きっと君はおうちに帰るところで、俺に場所を悟られたくないんだね。
相原〜橋本(3.5km)の散歩は1時間で終了。ちょうどやって来たバスに乗り、15分ほどであやめ邸の路地にたどり着くと、婆さんを訪ねてきたと思しき鼻黒の黒白と行き会った。
先日の記事にも書いたが、この子はあやめ邸の所属ではなく、婆さんの言葉を借りれば「近所の野良」。ご飯の時間になるとどこからか現れて、お腹を満たして去っていくのだそう。この路地に現れる猫の中では最もフレンドリーで、鼻黒の鉢割れという毛色も可愛らしく、あやめちゃんと同じくらい気になる存在だった。
せっかく親しくなったこの子にも今後はなかなか会えなくなる。今日は今までになく時間をかけて遊んでもらった。
お届けものは置いてきたし、雨は強くなってきたし、もう行かなきゃ。
闇雲に歩き回るだけの効率の悪い散歩で、偶然この路地に迷い込んだのは2014年12月のことだった。みんな今まで相手してくれてありがとう。次会うまで元気でいてね。