今日は強風のため散歩はお休み。昨日に続いて台湾猫旅4日目(3月22日)の猫たちを紹介していく。
昨日の記事では太麻里郷金崙村に存在する金峰郷飛び地について少し触れた。台湾には飛び地が少なく、全国に五つしかないうちの二つが金峰郷飛び地で、一つは今回散歩した賓茂村、もう一つは正興村といって太麻里駅から1.5km南西の傾斜地にある。正興村は2018年11月の猫旅で訪れたことがあり、それなりに猫はいたが坂が急でキツかった。
そのほかの飛び地は高雄市桃源区建山里、屏東県瑪家郷三和村、屏東県枋寮郷内寮村の三つで、中でも枋寮郷飛び地は0.018km²と非常に小さく、みんなも大好きな東京都福生市福生二宮とほぼ同じ面積。俺は飛び地オタクでもあり、そこで猫を見つけることも一つの目標にしていているので、機会があれば台湾でも挑戦してみたい。
……で、猫の方は賓茂一號橋で発見。昨日も書いたようにこの橋の向こうが金峰郷賓茂村であり、西詰には賓茂社區と書かれた立派なゲートも設けられているが、厳密に言うと境目はもう少し先にあるらしく、橋のたもとに見えている猫たちをはじめ、ゲートが立っている場所自体も太麻里郷金崙村に属している。太麻里郷と金峰郷の関係は複雑で、管理する自治体は太麻里郷でも土地の権利者が金峰郷民だったりするらしく、これが登記上の問題なのか、それとも先住権の問題なのかは外国人たる俺には分からない。
ネコズキが来たことを察して大きな声で鳴いている。昨夜コインランドリーへ行く時にも猫を見かけた場所だけど、暗かったので模様も何も見えなかった。こんなに反応してくれるなら、あらかじめ親睦を深めておくんだった。
この子は耳が小ぶりで、スコティッシュフォールドのような完全な折れ耳にも見えない微妙な形。こういう遺伝があるのかな。
黒はほかの2匹と折り合いが悪そう。いくら呼んでも出てこない。
黒を呼ぶ俺の背後にはキジ白が陣取っている。さては無言で圧をかけているな。
小耳は茶トラかと思ったら茶トラ白だね。顔や胴体だけでは分かりにくいけど、四肢の先端が白くなってる。
この辺りの猫はどれも毛並みがいいし痩せているのもいない。排湾族というのは猫好きが多いのだろうか。
昨夜コインランドリーへ行く時は食堂が営業中で、人と猫が入り混じって夕食を食べていた。今日ももう少ししたら朝食が出てくるのだろう。
橋を過ぎて目抜き通りを渡り、金崙の集落へ向かっていると、元来た方の道端に猫発見。
キジトラはご飯待ちの佇まい。向こうからだとちょうど柱の陰になって見えなかった。
時刻はここで7時半。金崙を一日歩いているだけで100匹ぐらい会えそうな気がするが、この日はお昼の飛行機で蘭嶼へ飛ぶのでケツカッチン。このあと8:33発のバスで太麻里へ向かい、さらに列車で知本、タクシーで台東空港へと進んで行かなければならない。この街の猫は人懐っこいのが多く、別れるたびに後ろ髪を引かれるのがとても辛いけど頑張る(続く)。