月曜日から異動前のバックレ週間にしようと思っていたのに、10日間予報に傘マークが並んでいるのを見て絶望している。どうせまた外れるとは思うものの、お天道様に悪事がバレているようで非常に居心地が悪い。これは真面目に働けというお告げなのかも知れないが、不真面目こそが俺のアイデンティティであり、このキャラで50年もやってきたのだから今さら変えられないのである。今度こそ奥多摩猫集落へ行こうと思っていたのに、あちらなどは27日から9月2日まで7日間連続雨予報でどうにもならん……。
呪詛の台詞はトイレでつぶやくことにして、今日の散歩は中野島~京王稲田堤の6.0kmを1時間50分かけて歩いた。暗めの曇り空で雨の可能性もあったが、この季節、快晴よりはマシと思って、敢えて猫影の薄いコースを選んでみた。例え可能性は低くても、異動の前に会っておきたい子の許へ赴くという方針は昨日も書いた通り。しかし猫探しというのはままならないもので、今日の散歩で5ヶ月ぶりに訪れたミモザの家では、常駐のサビが寛いでいるところに運よく遭遇したものの、カメラを構えようとした矢先に玄関扉が開き、にゃーんと鳴いて家に入ってしまった。「何ヶ月ぶりに訪れたこのタイミングで」と臍を噛むことも多々あるが、猫散歩ではこうしたことが意外なほど頻繁に起きるので、そういう時は元気な姿を拝めて良かったと思うようにしている。
1匹目は定点の猫拠点で発見。遠目にも分かる大白斑は常駐の三毛。
とても警戒心の強い子で、ああして寝入っているようでも、かすかな気配ですぐに目を覚ます。接近は慎重に慎重に……。
いつもなら見えなくなるまで逃げられるところ、今日は寝ぼけていたせいか事態が飲み込めていない様子。珍しくアップで撮れた。
……とはいえ最終的には見えなくなるまで逃げられ、次へ向かうつもりで歩いていると、もう1匹、車の下からこちらを窺っているのがいた。
人の気配を察してご飯の時間と勘違いしたみたいね。そういうことなら少し食っとく?
途中、ミモザ邸の空振りなどあって1時間が経過。しなびた風体で歩く俺を道端の猫が見つめていた。
誰かと思ったら去年7月以来のオードリー・ヘップバーン。いつの間にか帽子が取れたんだねえ。
前回見かけた時は傷舐め防止のエリザベスカラーをつけていて、それが「マイ・フェア・レディ」でオードリーが被っていた大きな帽子のように見えた次第。無事に治癒したようで何より。
炎症持ちのオッドアイは顔馴染。アクセサリーアイラッシュ(睫毛)が長いので気難しそうに見えるけど、実は小心者であまり近寄れない。
そうこうしているうちに炎症持ちは遠くへ逃れ、あとから来た方はじーっと俺の出方を窺っている。
この家に生息する数匹の中では最も脈ありな子。今度は朝の散歩で来てみる。