最後の夜勤を終えて社屋を出たのは9時半すぎ。なかなか寝つけない仮眠時間に無理して寝る必要がなくなると思ったら余計寝られなくなり、仕事帰りに散歩する体力が残っているか不安だったが、あいにくそれを心配するほど長く歩ける天気ではなかった。強くはないもののだらだらと降り続ける雨と極めて高い湿度。冷房の効いた部屋から出したわけでもないのにカメラのレンズは結露して曇り、撮影しているうちに誤作動を繰り返すようになったので、4kmだけ歩いて帰途についた。今使っているPENTAX KPはそろそろダメかも知れない。
今日は職場近くの団地アパートに寄ってキジ白妹にしばしの別れを告げたあと、バスに乗って六花谷へ向かうことにしていた。団地は駅から遠い上に丘陵地の中腹にあるので、出退勤のついででもなければ行く機会がない。お姉ちゃんがいつの間にか姿を消したように、妹だっていつまでもそこにいるわけではないから、最後にお世話になったお礼を言っておきたかった。
エントランスを吹き抜ける強い風を嫌ってか、いくら舌を鳴らしても妹が出てくる気配はなく、諦めてバスに乗ったのは10時すぎ。六花谷の方は今後も今までと同じように散歩できると思うが、ここは六花咪との思い出の地なので、気持ちの区切りをつけるために歩いておきたかった。あの子は雨の日も雪の日も昼も夜もなく相手してくれた。
前置きが長くなってしまったが、そういうわけでやって来たのは六花谷の祠。戸袋の下で寝ていたゴンは、来訪者の気配を察して飛び起きた。
ハスキーボイスでうなーと鳴いて、目の前に陣取った。しかし上機嫌はそう長く続かない。
2ヶ月ぶり二度目の再会。六花咪と入れ替わるように現れたので、一方的に親しみを感じているが、あちらはそうでもないみたいなのが悲しいぜ(一例)。
冬なんかくっついて寝れば暖かいんだから、もう少し仲良くやんなさいよ。
ここら辺でそろそろカメラがダメな感じ。誤作動もさることながら、レンズが曇ってしまって鬱陶しい。
猫は来訪者に敏感。今月9日にも会ったばかりの息子も出てきた。
お母さんの尻尾で遊んだり、おっぱいを飲んだり、色んな仕草を見せてくれたのに、カメラの調子が悪くて止まったところしか撮れない。そろそろ買い替えなきゃと思うものの、最新のフラッグシップ機PENTAX K-3 Mark IIIは液晶モニタが固定なので、こうした超ローアングル撮影が難しい。20万円近くも払って、今できていることをわざわざできなくするのは馬鹿げているので、なかなか買う気になれないんだよなあ。
今日の散歩はこれでおしまい。黒白ボスにも会いたくてその辺を探してみたが見つけられなかった。