ついに夏日になってしまった。日の出少し前、トイレに起きて小窓から空を見たら雲一つなかった。お休みは今日だけで、できれば遅くまで寝ていたかったが、明日の夜から荒れるとの予報もあり、5時を過ぎたところで布団から這い出た。気温が上がる覚悟はできていた。
日が高くなると猫は日陰に引っ込んでしまうだろうから、会いたければ早起きするほかない。布団から出た5時の時点で気温は8.1℃。できるだけ急いで、何もかも前倒しして、家を出た6時すぎには9.4℃。今日のメニューは横浜線猫行脚の相模原~橋本ということで、自宅からはやや行きにくく、京王八王子からJRの八王子まで歩いて横浜線に乗り換え、現地に着いたのは7時前で13.2℃。もう少し日が高くなれば、あっという間に閾値の20℃を超えるはずで、ゴールは2時間後つまり9時に設定して散歩を開始した。
一度訪れて規定数に満たなかった区間なので、いつもよりだいぶスピードを緩め、注意深く周囲を見回しながら歩いていると、道端に小柄な猫が出ているのを見つけた。きれいな鉢割れのクリーム白だ。
呼ぶと「にゃ、にゃ」と言って返事するが、近寄るのはダメみたい。まだ若い子。
でも出発してすぐに可愛いのに会えたから良かった。……そう思って立ち去ろうとすると、クリームちゃんの向こうから、別の鳴き声が聞こえるではないか。
道路脇にも灰猫いたー。みんな似たような年格好で、希釈遺伝子のddを持っている。兄妹かも。
落ち着きがない上に恐がりの3匹を、まとめて撮影するのは根気が要った。あんまり長居して通報されると面倒だから、そろそろ行かなきゃ。
いきなり規定数を満たしたので気が楽になったが、せっかく来たんだからもう一声。
奥の方にいるのを見つけて、舌を鳴らして気を引いて、一旦通過して数分後に戻る……、という戦略により、道端に出てきてくれたキジ白。
「ご飯の人かと思ったのにー。紛らわしいことしないでくれよなー」
そーっと近寄ったら、身を低くして警戒した。これ以上は無理と判断。
私が噂の手ぶら野郎です。もう来ないと思うけどお見知りおきを。
結果的には6匹の猫に会えて、ようやく橋本に到達した。ここまで来れば、通勤経路的にも無理がなくなり、出退勤のついでに寄れるので、終点の八王子まではそんなにかからないはずだ。散歩終了は予定通り9時ちょうどで、気温は20.4℃になっていた。
橋本からは京王相模原線に乗り、京王堀之内からバスで自宅に向かったが、気紛れを起こして途中下車。高台の住宅地でキジ白を見つけた。
自宅の周囲には茶系猫が多く、キジ白は割と少数派。2匹続けて現れるのは珍しいかも。あと、今日の最高気温は25.5℃だった。