後任が突然辞めたりコロナで倒れたりしなければ、今夜が最後の夜勤になるはずで、こんな日にどこを散歩したらいいか迷った挙句、西立川付近から東中神まで5.0km歩いて見事に外した。猛暑日にこそならなかったものの、最高気温は33.7℃と容赦なく、強い日差しと相俟ってどこの猫拠点ももぬけの殻。立川で乗り換えの際、バスが出るまで20分の待ち時間があったので、急ぎ足で上矢印邸を覗いてみたが猫一匹見当たらず(こちらは往復1.5km)、この時点で今日の雲行きが暗示されていたのかも知れない。
幸いだったのは黒煙邸の黒白が玄関先で伸びていたことだったが、こちらも懐いているわけではないので、カメラを構えて近寄ったらそそくさと立ち去ってしまった。とはいえ猫が相手じゃこんなもの。最後の夜勤前散歩でごろごろすりすりやられて、後ろ髪を引かれるよりは良かったと考えることにする。
同居猫の三毛ちゃんより出現率が低いと思っていたが、前回カメラに収まったのは今月15日だから、わずか12日ぶりの再会。黒煙邸の主人に抱かれているところは20日にも見かけたし、思ったより頻繁に出歩いているのかも知れない。
散歩で見かけた残りの2匹は非常に活きが悪い。どちらも長い夏に打ちのめされたかのように伸びていた。
ちょうど出てきたエビ邸の主人によれば、夏バテしてご飯を食べられない日が何日かあったとのこと。推定12~13歳とさほど高齢ではないが、ちょうど去年の今ごろにも体調を崩していたし、体質的に暑さが苦手なのかも知れない。
薄目を開けて反応を示すものの、眠気の方が勝るらしくぴくりとも動かない。近寄れないので撫でることは叶わず、真夏の日中にしか見られない風体を瞼に焼き付けてその場を離れた。夜勤前後の散歩はとてもキツくて、時に生命の危険を感じるほどだったが、こういう猫の姿態をたくさん見られたことは貴重な経験だった。