今朝の散歩は多磨霊園~分倍河原の5.8kmを1時間半かけて歩いた。朝にしてはやや長めだったが、ゴール地点が地元なので時間的には余裕で、帰宅したのはいつもより早いくらいだった。
ちなみに東京都下には漢字の異なる多摩と多磨という二つの地名が存在し、それぞれに由来があってきちんと区別されている。そもそも東京都下にはかつて南多摩郡、北多摩郡、西多摩郡という三つの郡部があって、現在もこれらのエリアを総称して多摩地区あるいは三多摩などと呼んでいるが、南多摩郡と北多摩郡はすでに消滅し、現在残っているのは西多摩郡のみ。しかし東京都下における「多摩」はこれだけでない。
1889年の町村制の施行に伴い、いくつかの藩政村が合併して、南多摩郡に多摩村という自治体が発足した(のちの多摩市)。時を同じくして北多摩郡でも「たま村」を発足させようとしたところ、南多摩郡多摩村と名前が被ることが分かったため、漢字を一つ変えて多磨村とした(のちの府中市の一部)。自治体の名前が重複することは珍しくないが、さすがに川を隔てた近所に同じ村名はまずいと考えたのだろう。北多摩郡多磨村が折れる形になったのは、南多摩郡多摩村の方が「多摩」としての歴史が長く、奈良時代から武蔵国多摩郡を名乗っていたからだそうだ。
そんな歴史の旧北多摩郡多磨村には猫がぽつぽつと生息している。行き止まりの路地に2匹の猫を発見したのは散歩開始から15分後のことだった。
キジ白はとっとと逃亡。残された三毛ちゃんだけが頼りだよ……。
思いのほか人懐っこい子で、指で挨拶することに成功。また来るからね。
しかし、シャッター音には鋭く反応。もう7時だから起きた方がいいよ。
とある民家の窓辺でランデヴー中の猫発見、……と思ったけど何だか不穏な雰囲気。
縄張りが被っているのは知ってるよ。君はこの辺りでたまに見かけるから(一例)。
近寄ったら姿勢を低くして、次の瞬間、門扉をくぐって逃げてしまった。
日差しもないし暖かくもないのに、高みの猫によく会う朝。このころ気温は20℃ほど。
どこかで見た顔だと思ったら1月にも見かけた子だった。秋になって日の出が遅くなってきたけど、猫に会えるからやっぱり今は朝の散歩がいいな(あと1ヶ月ぐらい)。