このところずっと低調で、危なく今日も引きこもって過ごすところだったが、妻がお昼ご飯を食べに誘ってくれたので何とか外に出られた。俺の性格上、一度動き出してしまえばどうということはなく、食べ終えたあとは百草園から聖蹟桜ヶ丘まで軽く散歩して帰ってきた。貴重な休日を無為に過ごしたあとの自己嫌悪感は強烈で、その状態で台湾の紀行文を書くのはかなり辛いので(丁寧に書くと5時間ぐらいかかる)、妻の誘いと散歩で会った猫には心底助けられた。
ちなみに一般的に百草園というと京王線の百草園駅付近一帯を指すが、今日は駅名の由来になっている百草園という名の庭園にも立ち寄ってみた。入口の前を通過したことは何度かあるものの、いつも営業時間外で入園するのは今日が初めて。日野のチベットとの噂に違わずそこへ至るまでが大変な急坂で、iPhoneで測定したら15°と出て目を疑った。15%ではなく15°である。日野自体が東京のチベットみたいなものだから百草園はチベットの自乗となってかなり険しい。松連庵の縁側で猫が寝ているなどという偶然もなかった。
1匹目は民家の門から出てきた麦わら。
麦わらのあとをついて道路向かいを覗いてみると、日なたぼっこ中の茶トラ白もいた。
後ろ足を投げ出して可愛らしい姿勢。2月にも見かけた子だと思っていたが、帰宅してから確認したら瓜二つの別人だった。
満を持してさっきの麦わらを……、と思ったらこちらも別人。いつの間に入れ替わったの。
この子は霜降りの三毛。会うのは去年4月以来。
今日最後の猫はこちら。猫ってあんなところにもいるのかと驚きながら撮った写真だが、あいにくこの直後、逃走を図って移動してしまった。
逃走の主は薄色三毛。あんな距離で逃げるほど警戒心が強いようには見えないけどなあ。
にこやかに投降を呼びかけたものの、踵を返してさらに高みへ逃げてしまった。今日はこれでおしまい。