マコちゃんの症状が最も重かったのは先月15日~21日ごろで、そのころは鼻水や鼻血が詰まって鼻呼吸ができず、匂いが分からないので水やご飯も口にしなかった。ところが動物救急医療センターで検査した翌々日の22日、どういうわけか約2週間ぶりに自力で水を飲むようになり、28日にはご飯も食べるようになった。鼻血や鼻水も止まって体重は増加に転じ、元気も回復してきて今はほぼ健康時と変わらないまでになっている。まだ治療も始めていなかったのになぜ体調が回復したのか分からないが、考えられるとすれば先月16日、かかりつけ医を受診した時に投与してもらった持続性の抗生物質ぐらい。それが鼻腔内の炎症を抑え、鼻が通って匂いが分かるようになったことで食欲が回復し、体力も戻ってきたということなのかも知れない。
今月7日、体調が回復した状態で転科先の動物医療センターを受診し、いくつか提案された選択肢の中に抗癌剤治療があったわけだが、そこで俺は思ったのである。「せっかくいい状態に戻っているのに、わざわざ副作用のある抗癌剤を投与して具合を悪くする必要がある? それって次に症状が出た時で良くない?」と。しかし動物医療センターの主治医は物腰の柔らかい人で、疑問をそのまま口にする俺に分かりやすく教えてくれた。曰く、目に見える症状が出ていなくても癌細胞は増殖を続けていて、いずれ骨を溶かして口蓋や眼窩に穴を開ける。症状が出てからの治療でも癌は小さくなるかも知れないが、骨に開いた穴は元に戻らないので、治療するなら早い時期に始めた方がいい。——それで俺は完全に納得して抗癌剤治療に進むことを決断した。マコちゃんは日を追うごとに少しずつ元気を増していて、最近は一緒にいる時間が長かったせいか、すっかり甘えっ子になって寝室にまで押しかけて来るようになっている。これがずっとは続かないと分かってしまったことが今は悲しいが、一緒の時間を大切にするようにもなったので悪いことばかりではない。
今日の猫関係業務は府中市内を自転車で12kmほど走った。昨日とほぼ同じ穏やかな天気で、猫の方もそれなりに会えたので、今日はその中から前半の5匹を載せて、残りは明日に回して散歩はお休みする。今週の金曜日はマコちゃんの通院に加え、サチコの関節痛をかかりつけに診てもらうことにしたので、少しでも体力を残しておかないと疲労で死ぬ。
ここは分倍河原にほど近いとあるハケ道。右へ分岐する私道の奥で黒が毛繕いしていた。
時間をかけて説得したら撮影に応じてくれた。この辺りで猫を見るのはずいぶん久しぶりだなあ。
ここはかつての猫路地。ずいぶん長いこと猫を見ていない場所なので、たまたま通ったついでに惰性のように覗いてみると、奥の方に3匹の猫影が見えるではないか!
真ん中のキジ白はとっとと逃亡。残った茶トラ2匹はとても懐かしい面々。君たち、生きとったんかー。
左側の濃い茶トラは2022年9月以来、右側の薄い茶トラは2021年9月以来。どちらも当時からお年を召した感じだったし、ある時期から急に現れなくなったので、てっきり死んじゃったと思っていたよ。
2匹の関係性は分からないけど、ずっと一緒に暮らしてきたことは確か。なぜなら7年半近く前からずっとこの組み合わせだったから。まさか今になって一緒に写真を撮れるとは思ってもみなかったのでとても嬉しい。元気にしていて良かった。
崖線に沿ってぬるぬると自転車を漕いでいると、坂の途中で猫発見。こんな曇った日に車の下なんて、よほど臆病なんだな(などと煽ってみる)。
諦めて通り過ぎようとしたら、誇示するように飛び出してきた。でもどうせ近寄ったら逃げるんだろう?
誰かと思ったら4月中旬にも見かけた臆病な茶トラ白だった。今日は頑張って張り付いているところを見ると、そこには何かいいものが置いてあるんだね。
……というわけで今日はここまで、明日は晴れて30℃近くまで上がるそうなので、仕事が終わったらとっとと帰って冷房効かせて寝る。