連休最終日の今日は新宿のリコーイメージングスクエア(旧ペンタックスフォーラム)に行って、カメラのセンサークリーニングをしてもらった。2017年6月から使っているPENTAX KPは、毎日猫ばかり撮って総ショット数135,250回を数えるまでになっているが、壊れるどころか最近ますます動作好調で頼もしい限りだ。リコーの人にはそろそろオーバーホールを検討する時期と言われたが、その費用は33,000円+部品代だそうで、4年以上前のモデルにいつまで維持費をかけるべきなのかという点で悩ましい。最新のK-3 Mark IIIに替えるつもりはないが、いずれその技術を継承したミドルクラスのモデルも出てくるはずだからだ(PENTAXはミドルクラスのモデルにチルトモニタを搭載する傾向がある)。
リコーイメージングスクエアが開くのは10時半なので、その前に新宿界隈を散歩するべく家を出たのは7時すぎ。きっかり1時間で新大久保に到着し、猥雑な繁華街を通り抜け、朝帰りと思しき猫に遭遇したのはスタートから30分ほど経ったころだった。
とぼとぼとねぐらへ向かっていた黒白は、突然向けられたカメラに意表を突かれて固まっている。
猫の有無を確認するため、横丁の一つ一つを覗き込みながら歩いていると、いくつか目の路地でキジ白と目が合った。
全身を見せて欲しくて色々気を引いてみたが、いくら頑張っても門柱の向こうから出てこない。近くにとても広い道路があるので、家の人に出ちゃダメと言われているのかも知れない。
その広い道路を渡った先には、副都心に近いいつもの猫住宅街が展開している。定点の猫ビルではキジ白がちんまり座っていた。
築56年という古びた集合住宅は猫の巣窟。今日は冴えない天気のせいか、トラ模様の背中が一つ見えるだけだった。
プスプス言って呼ぶと、驚愕の表情で顔をもたげた。お昼寝の邪魔してごめんなさいね。でもまだ朝だから。
この子は時々とても優しい目をする。きっと優しい人に面倒を見てもらっているのだろうな。
上の写真を撮ったのが9時半すぎで、その後、青梅街道沿いのマックで休憩してからリコーイメージングスクエアへ。センサークリーニングは1〜2時間かかるのが常なので、時間潰しのため、事前にPENTAX K-1 IIというフルサイズ一眼レフカメラの有料トライアル(試用のための貸し出しサービス)を予約してある。借りたカメラで何匹かの猫を撮影するべく再び散歩を開始したのは11時前だった。
ところが外に出てみるとあいにく雨が降り出していて、当てにしていた住宅街の猫たちが誰もいない。ボディとレンズ3本で2.5kgという重い機材で肩が抜けそうになりながら1時間半も歩き回って、ようやく見つけた被写体はさっきの黒白だった。すでに正午を過ぎており、お昼ご飯を待っているところのようだ。
フルサイズだと簡単にボケるが、俺は猫撮影においてカメラにその性能を求めていない。APS-Cよりも高コントラストに強いところを見てみたいんだよな。
フォーカスはいつも通り一点測距でやってみたが、オートフォーカス頼りだとなかなか一発でズバピンにならない。ちなみにレンズはHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR。
K-1 IIで撮ったもう1匹は庇の上の黒白。フルサイズは広角端で空が写り込んでも描写が平板にならなくていいな。でもそのためだけに2.5kgの機材を持ち歩くのはイヤだな。
この写真だけはsmc PENTAX-A 135mm F2.8という手持ちの古い単焦点レンズで撮ってみた。自分の目を信じてマニュアルフォーカスで撮った方がいい結果だったが、それには猫に動かないでいてもらう必要があり、実際はかなり難しい。あと、K-1 IIを返却する際、有料トライアルの対象機にK-3 Mark IIIを加える予定はないのか聞いたところ、近いうちにまず1台出すだろうとのこと。そうなったらまた借りに行って、この子たちにモデルをお願いしよう。