東京都全自治体制覇計画の一環として冬の間に片付けようと思っていた23区が進んでいなかったので、今日は残り3区のうち品川区と目黒区をやっつけるべく朝から出かけてきた。昔ながらの下町が多く残る城東地区と違って、特に目黒区などは住宅の高級化が進んでいるため怪しげな路地というようなものに乏しく、散歩して楽しい場所ではないことは端から分かっていた。なので朝の2時間程度でちゃっちゃっと見つけて帰ってくるつもりだったが、蓋を開けてみれば14.9kmも歩いて疲労困憊。ゴール地点に設定した自由が丘が思いのほか遠くて、たどり着くのに4時間以上もかかってしまった。
スタート地点に選んだのは東急池上線の戸越銀座。40年近くの長きに渡る東京暮らしでも、多摩地区に根を張った俺が城南地区の東急線を利用する機会は皆無で、池上線だけでなく目蒲線(目黒線や東急多摩川線の前身)や大井町線を含め過去に利用したことは1回ぐらいしかない。戸越銀座という駅がテレビで頻繁に紹介される戸越銀座商店街に直結していることは想像できたが、それがどういう街で、どの程度猫が生息しているかなどはまったく見当がつかない。これは厳しい結果になるかも分からんなあなどと考えながら歩き出してみると、予想に反してわずか1分で最初の猫を発見した。ややずっこけた感じで撮ったのが下の写真。
控えめにちんまりとご飯を待つキジトラ。玄関前には小さな器が二つ並んでいた。
猫行脚みたいに3匹縛りじゃないので、これで品川区コンプリート。君のお陰でだいぶ気が楽になったよ。
2匹目もほどなく発見。もう8時を過ぎているのに、今日は日曜日だから給仕が遅いのかな。
王蟲的佇まいのサビ。明け方はまだ冷え込むので、被毛が剣山のように逆立っている。
こうして座っているうちはいいけど、お昼寝タイムに入ったら見つけるのは難しくなりそうだな。
キジトラの近所にもう1匹いた。これはちょっと遠すぎて分かりにくいかな。
撮影しやすい場所に移動してくれることを期待して15分ほど粘ってみたが、逆にもっと高いところへ上ってしまった。こういう時のためにテレコンバーターレンズを用意していたことをすっかり忘れていた。
懸念していた目黒区でも無事に発見できたが、スタートからは2時間が経過していた。
真正面からだと眩しそうだったので、斜め上から撮ってみた。アクセサリーアイラッシュの長い子だね。
4時間15分に渡る散歩のうち2時間30分を目黒区に費やし、見つけた猫は2匹目の次が最後。高級住宅街つったって松濤にだって猫はいるんだし、目黒ごときと思わないでもなかったが、やはりこの手の街は厳しかった……。
近所の飼い猫らしく、赤い首輪をつけていた。お願いだからもう少し付き合ってね。
目黒区ではこのほかにも数匹の猫に遭遇したが、車の音に驚いて逃散するなどして臍を噛んだ。いずれにしても今日の散歩で品川区と目黒区が片付き、23区コンプリートまで板橋区を残すのみ。それ以外の2町4村はすべての島嶼部の大島町、八丈町、三宅村、御蔵島村、青ヶ島村、小笠原村なので、これらを片付けるにはまだかなり時間がかかると思う(というか片づくかどうか分かんない)。