意欲の低下に任せてほとんど何もしないまま年休+土日の三連休が終わろうとしていて、さらに意欲が下がるという悪循環に陥っているところだが、今日は珍しく夕方から古い友達と飲みに行くことになっているので、この文章は出かける前に書いておいた。酔っ払うと眠くなるだけでなく、創造的なことに手がつけられなくなるので文字通り寝るほかない。もちろん飲んでも平気な人もいるし却って調子が出る人もいるが、俺に限って言えば、文章を書けば支離滅裂になるし楽器を吹けば演奏が止まる。
まあそんなことはどうでもいいんだが、散歩をサボっていたお陰で今日は12日に会った房総猫の出番がやって来た。この日は前日の三浦から二日連続の日帰りプチ旅となり、しかも普段は徹底的に避けている週末の行楽地だったので色々キツいことが予想されたが、それでも敢えて出かけたのは間もなく引退を迎える急行型気動車キハ28を見納めするためだった。ここは猫ブログなのであまり詳しくは書かないが、1961年以降、派生型を含む系列車両が2,117両も製造され、高度成長期の日本を縦横に駆けていたことは、一定の年齢以上の人なら鉄オタではなくとも記憶に残っているはずだ。この車両の最後の一両が千葉県のいすみ鉄道に残っていたが、老朽化によりついに引退することになり、動いているうちに一目見ておこうと思ったのが房総へ出かけた理由だ。奇しくも今日11月27日は最後の運転日であり、引退前にこの記事を公開できたことは幸いだった。今後この車両はツアーなどの貸切で何度か運行したのち、車体の保存と3Dデータ化を目指してクラウドファンディングを募るとのこと。
……で、2週間あまり前の俺は未だ大原駅の周囲をうろついている。ここで2時間ほど散歩したあと、10:26発の普通列車で大多喜へ向かうことにしていた(前回の記事はこちら)。
こちらも何らかの積卸場のようだ。いつ来るかも分からないトラックを猫が待ち構えている。
明らかに漁業関係者ではない風貌のニンゲン(俺)に警戒心もあらわ。
しかし逃げ切らないのは猫の知恵。お土産があるかも知れないからね。
慎重に慎重に近寄って何とかアップを一枚。すぐ隣の家が自宅だったらしく、この直後、大変な勢いで逃げて行った。
大原からいすみ鉄道の下り列車に乗り、次の目的地である大多喜に着いたのは30分後の10:56。キハ28とキハ52という古い国鉄型気動車が2両連なる列車は大多喜を11:18に発車し、上総中野〜大原、大原〜大多喜という1往復の運用が組まれている。俺は今回引退するキハ28 2346や相方のキハ52 125には過去に乗ったことがあり(といってもJR西日本に在籍していた15年近く前のことだが)、その時が今生の別れのつもりで写真も撮ったし走行音も録音したので、今回は線路端から眺めるだけで充分だ。大多喜に着いてすぐに目的の列車が構内で入換を始め、11:18に上総中野へ向けて発車していくまでゆっくり見物できたので、あとは自分が乗る列車の時間まで猫を探して過ごすことにした。
大多喜で見かけた猫は2グループ3匹。真っ昼間だったのでかなり難渋したが、この距離で見つけちゃうのは執念の賜物。
当然お土産を期待して近寄って来ているわけなので、お礼代わりに美味しいカリカリをひとつまみ進呈した。きれいなサバトラだった。
サバトラ神社の近くでは子猫も見かけた。さっきのがお母さんだったりするのかなあ。
右の子は単なるキジ白だけど、左の子はブラックスモークだね。大きくなったら黒煙ちゃんみたいな毛色になるのかな。
キジ白はとっとと逃げてしまい、スモークだけが取り残された。大きくなった君を見てみたいけど、ここ遠いんだよなあ。
大多喜で目的を達したあとは帰るだけ。上総中野から小湊鉄道に乗り換え、何度か途中下車しながら1匹だけカメラに収まった猫を紹介してこの記事を終えることにする。
この駅で猫を見かけたのは9年ぶり。昔は何匹かいたようだけど(一例)、みんないなくなっちゃったみたいね。
最後にこの日撮った列車の動画を紹介しておく(猫サーバ内のリンク)。今までは動画を紹介するのにYouTubeを使っていたが、規約が変わったとかですべての動画に広告が入るようになってしまい、完全非営利でやりたい俺のポリシーに反するので対応に苦慮している。今後どうするかまだ決めかねているが、一応こういう方法もあるということで試してみた次第。動画を記事に埋め込むのはあまり好きじゃないんだよな……。