どこか遠くへ行きたいという気持ちと、どうせ行っても暑くて何もできないという気持ちがせめぎ合った結果、遠くも近くもない大月へ行くことにして今朝は4時に起きた。もともと今日は稲城(という名の街)へ稲城(という名の梨)を買いに行くつもりだったので、南武線沿線にしておけば色々と都合が良かったのだが、日常からの脱出という点からすると新鮮味に欠ける。南武線の上りに乗れば1時間で川崎、中央線の下りに乗れば1時間で大月だから、どちらも大した違いはなさそうに思えるが、後者は険しい山越えのトンネル区間で、富士山を始めとする沿線観光地へ向かうレジャー客も多く、クロスシートで駅弁を広げても何ら不自然ではない。前者でそれをやると奇異な目で見られることは確実であり、両者の精神的距離はかなり違うのである。
まあそんなことはどうでもいいんだが、大月へ行くのはコロナで緊急事態宣言が出ていた一昨年の8月29日以来。前回と同じ季節でもあり同じくらいの猫に会えるだろうと期待していたが、あいにく結果は芳しいものではなかった。
6:20に大月駅をスタートして、最初の猫グループに遭遇したのは30分後。早くしないと暑くなるという焦りがあって、今年の夏は朝の散歩を楽しむ余裕がない。
茶トラは見えなくなるまで逃亡。キジ白は何とか止まってくれて助かった。
キジ白が逃げ込んだ家の敷地にもう1匹。そういやだいぶ前にもここで猫を見たことがあったなあ。
帰宅してから調べたら2017年5月のことだった。
この子はボブティルのお尻が可愛らしくて、何とかして後ろから撮ろうとしたけど無理だった。
そして早くも最後の猫。日差しを避けて室外機の上で休んでいた。
大月の標高は360mほどで今朝の最低気温も20.8℃と涼しかったが、寒暖差の大きな土地で、日中は34.3℃まで上がってこれは府中や八王子よりも高い。せっかく山梨くんだりまで来たのだし、とんぼ返りはもったいないので、清里あたりまで足を延ばして復活なったミルクポットでも見物しようかと迷ったが、たとえ清里でも日が高くなれば暑くて無理だろうと思ってやめておいた。あとで調べたら清里駅の標高は1,275mもあるそうで、下界のようなうだる暑さではなかったのかも知れない。