北から吹き込む風がこんなに冷たいものなのかと実感した昨日。日付が変わってすぐに記録した23.7℃から徐々に気温が下がり続け、日中は20〜21℃ほどで推移し、涼しいというよりは肌寒いくらいの一日だった。長きに渡る猛暑で在宅中は半袖短パンが当たり前になっているが、午後には寒くて長袖に着替え、夜は冷房をつけずに窓を全開にして寝た。冷房のない夜なんていつ以来だったか思い出せないくらいで、明け方はそれでも寒いかも知れないと危惧していたが、気温は今朝までほとんど変わらなかったようだ。せっかくの涼しい朝なので布団の中でまどろんでいたかったが、こんな日は猫を探すべきと思い直して起床したのは4:40。曇りのち晴れとの予報に反して窓の外は暗く、台風は通過したはずなのにおかしいなと訝しんで外に出ると、分厚い雲が太陽の光を完全に遮っていた。
台風13号は張り出した太平洋高気圧に阻まれ、三河湾沖で迷走してまだ上陸すらしていなかった。家を出る6時ごろには群馬県北部あたりを北上している想定だったが、昨夜のうちに熱低に変わった小さな渦が未だに駿河湾でうだうだしていた。中心気圧は1008hPaと完全にヘタレており、散歩する俺の頭上に弱々しい雨を降らせるくらいの力しか残っていなかった。猫探しへの影響は小さいが、天気予報としては完全に外れていた。
雨に降られたことにはがっかりしたものの、涼しい朝の散歩を休む選択肢はない。北野〜八王子を歩くことにして故・ポンちゃん邸に差しかかると、常駐の三毛が待っていたかのように座っていた。
「また来たの」というような顔つき。ポンちゃんはいなくなったけど、君や黒いお友達に会えるからね。
張り切って出発した割に猫影は薄く、次の猫に遭遇するまで1時間もかかってしまった。いくら涼しくても曇って暗いと猫が起きてこない……。
やっと見つけたと喜ぶ俺を、高みの茶トラ白がしょっぱい顔で眺めている。
ちなみにここまで来る間に顔見知りの青スコの無事が確認できている。窓辺でグースカ寝ていたところからすると、家の人の散歩や庭いじりのタイミングで一緒に出てくるのだろう。
雨が強くなってきたので堪らずコンビニでビニール傘を購入。猫も軒下で手持ち無沙汰にしている。
傘を差したままで済みませんね。ちょっとだけモデルをお願いしますよ。
茶トラ白と三毛の路地がとりあえずのゴール地点だったが、今日はこのまま気温が上がらなそうなので、もう少し粘ることにして次へ移動。バスに揺られる15分ほどの間に雨も小降りになって助かった。
知った顔ではあるけど会うのはこれが三度目。前回は2021年11月、その前は2019年1月なので2年おきぐらいの頻度。
北野駅をスタートしてから3時間が経過して時刻は9:15。いつもなら気温が上がるのでこんな時間まで歩けないが、今日は暑さにやられることもなくゆっくり散歩できたので、猫の数はともかく気持ち的には楽しかった。この調子で涼しくなってくれればいいんだけれど、明日以降はまた30℃以上の日々に戻るんだよなあ……。