浜辺の10年(椰子の木駐車場にて)


三浦市の猫

 昨日は5ヶ月ぶりに三浦の外れの漁村へ出かけてきた。彼の地の猫たちにはおおむね春と秋の年に2回会いに行っているが、初めて訪れたのは2014年4月だったので、今回でちょうど10年経ったことになる、長いこと続けてきた猫散歩も今夏には終える予定で、三浦を訪問するのもこれが最後になると思う。
 見かけた猫たちは当日中に紹介したかったが、昨日はサチコの様子がいつもと違って元気がなく、しばらくつきっきりになっていたのでブログを更新する時間が取れなかった。最終的にはお腹が空いていたことが原因らしいと分かり、いつもより高級な猫缶を出したら近年稀に見る勢いで完食したので一安心したが、年齢的にはいつ何があってもおかしくないので一時はかなり狼狽えた。サチコは出された食事が気に入らないとハンストを起こすのでたまにこういうことが起きる。以前にも体重が3.01kgまで落ち込んだことがあり、慌ててカリカリをほかのものに変えたら急激に回復したことがあった。今回3kgの大台を割り込んでいるのもそれが原因かも知れない(断定はしないが)。
 今現在、仕掛かりで残っている猫写真は今月4日、10日、11日分があり、三浦猫を先に載せると時系列が変わってしまうが、前者の3日分は四国・台湾猫旅中の予約投稿として完成しているので今さら動かすことが難しい。なので今日は三浦猫の前半から、椰子の木の生える海辺の駐車場で会った猫たちを紹介する。後半は帰国後に掲載することになると思う。
 いつもなら4~5月ごろ南武線の始発電車で行くところ、今回は3月中旬ということでまだ日の出が遅く、始発より1本遅い府中本町5:26発の電車に乗ったのがそもそもの間違いだった。横浜で京急に乗り換える際、駅構内のコンビニでお握りを買っていたら乗るべき特急に乗り遅れ、散歩開始は7:40と1時間近く遅くなってしまった。そのせいかどうかは分からないが、駅前で朝ご飯を待っているはずの猫たち(こちらこちら)に会うこともできず、最初の猫に遭遇したのはスタートから20分が経過したころ。民家の庭で充電中の2匹を発見した。
三浦市の猫

三浦市の猫

 この子は二毛に見えないこともないけど、はっきりとレッドが確認できないのでキジトラに分類しとこうかな。
三浦市の猫

 一応呼んでみたけど動かない。まだ充電が足りないようだ。
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 猫たちの駐車場にたどり着いてみると、見覚えのあるキジトラが1匹だけで佇んでいた。あれは人懐っこい方の息子だね。
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 気配を察して黒いのもすっ飛んできた。2匹とも元気だったかー。
三浦市の猫

 早朝から天気が良かったので富士山が見えるかなと思っていたけど、風がないせいかだいぶ霞んでしまっている。やっぱり始発で来た方が良かったかな。
三浦市の猫

 ちなみにこの黒は2019年10月に会った真っ黒ファミリーではなく、関係性不明の一匹狼。初めてこの駐車場に来た2017年10月にはもうここで暮らしていた。
三浦市の猫

 転がって気を引くキジトラ息子。先に黒を撮っちゃうからちょっと待ってー。
三浦市の猫

三浦市の猫

 以前からキジトラとはとても仲がいい(一例)。俺が知らないだけで2匹は親戚なのかも知れない。
三浦市の猫

 逆光の路地にキジトラがもう1匹登場。ここには何度も通っているので、輪郭だけで誰か分かってしまうな……。
三浦市の猫

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 こちらはキジトラファミリーの母。息子ともども元気そうで何より。
三浦市の猫

三浦市の猫

 君の兄弟や真っ黒ファミリーのお母さんにも会いたいんだけどな。待ってたら出てくるかな。
三浦市の猫

「分かんなーい」
三浦市の猫

 キジトラのお母さんは黒が気に入らないらしく、近寄る素振りを見せるとシャーと威嚇する。
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 ベンチの上から黒を睨め付ける母。俺から見ればどの黒も一緒なんだけど、何が好き嫌いの基準なのかさっぱり分からん。
三浦市の猫

三浦市の猫

 母と黒のサイレントバトルを眺めていると、路地の向こうからか細い鳴き声が聞こえてきた。
三浦市の猫

 おお、もう1匹の息子だ! あれは気弱な方。
三浦市の猫

 そろそろ次へ向かおうと思っていた矢先、どこからか現れたもう1匹の息子。瓜二つの2匹を見た目で判別するのはかなり難しいけど、性格がまるで違うので、挙動を観察していれば意外に分かる。ちなみに初めてキジトラファミリーに会った時は子猫が3匹いたが、それを見たのはその一度きり。2020年10月に訪れて以降は母猫と2匹の兄弟という家族構成になっている。
三浦市の猫

 こっちが人懐っこい方の息子。毛色で見分けられるかな?
三浦市の猫

 浜辺の猫たちと戯れること1時間。あまりゆっくりしていると日が高くなって、漁港の猫たちがお昼寝タイムに入ってしまうので、名残惜しいけどそろそろ行かなきゃ。
三浦市の猫

 気弱な息子もお元気で。俺もうここには来ないと思うから。
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 ささやかに咲くハマダイコンと人懐っこい息子。
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 そしてお母さん。君たちに出会えて良かった。
三浦市の猫

 できれば真っ黒お母さんにも会いたかったけど、猫が相手じゃ空振りも仕方がない。元気にしていれば何よりだし、もしそうじゃなかったとしても、あの子は子供を少なくとも3匹産み育て、猫としての務めを立派に果たした。生き物が一生のうちにできることというのは本質的にはそれだけであり、死に方や死に場所を選ぶことすらできないのが宿命だ。10年前、初めてこの集落を訪れた時に会った猫は1匹も残っていないが、俺はそのこと自体を哀れだとは思わない。俺を含むたいていの人間だって100年経てば誰も残らない。そのことが分かり切っているのに絶望せずに生きていられるのは、我々には子孫を残すという選択肢があるからだと思う。
 今日のところはここまで。後半編では漁港の猫たちを紹介する予定。
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