高温多湿の環境でうまく体温を下げられないニンゲンは、強い日差しと驟雨が交互に訪れる今朝のような天気では、ちょっと歩いただけで汗が吹き出て死にそうになる。一方そんなニンゲンの姿を眺める猫たちは、おしなべて涼しい顔をしていて、そんな彼らの表情を見るたびに生態の違いを理不尽に思ったりもする。彼らの放熱方法は見た目がとても怠惰なので、余計そう感じる。
今朝の散歩は立川駅から北町までの4.9km。台風9号に吹き込む南風と、夜通し降ったり止んだりしていた雨のせいで、付近は熱帯雨林を思わせる蒸し風呂状態になっていた。マスクから漏れ出る息で眼鏡が曇り、多湿な空気でカメラのレンズが曇り、撮影にはまったく不向きな朝だったが、結果的には一度に載せ切れないほどの写真が撮れて、上矢印ちゃんにも会えた。
背中が濡れている上矢印ちゃん。昨夜の雨は、猫の素早さでも間に合わないほど唐突で激しかった。
夏バテなんかには縁がないような顔つき。元気そうで嬉しいというか、羨ましい……。
俺だって全裸になってそこで転がれば、ちゃんと放熱できるんだからねっ。
久しぶりに猫サーチパワー全開。行く手のカーブミラーに人影と猫影あり。
話の分かる茶トラは姿勢を正してポーズしてくれた。散歩はまだまだ続くが、紙幅の都合により残り21点の写真は後日載せる。