ここのところ夜勤ばかり続いていて、通勤時の猫探しが真昼になってしまうため、日陰で伸び切っている写真ばかり増えてブログの生きが悪い。今日は久しぶりに日勤となり、早朝の散歩なら生きのいいのに会えるだろうと思い、引っ越してから足が遠のいていた猫物流跡地に行ってみることにした。猫物流に行く場合、以前は八高線の北八王子から豊田に向けて歩いていたが、引っ越した今は、豊田から北八王子に向かう方が時間を有効に使える。加えていつもより多少早く家を出たこともあり、確保できた散歩時間は正味1時間10分だった。しばらく行っていなかったので、猫物流跡地やその付近に猫がいるかどうかは分からない。会いたい猫に会えるのか、少しドキドキしながらの散歩開始となった。
歩き始めて約5分。湿気でやや霞んだ道路の先を猫が横断していた。
近寄ると逃げて、離れると小走りでついてくる不思議な子。お腹を空かせているのかな。
もしかしたらこの子はお母さんで、不審者(俺)が子供たちに近づかないよう、気を引いているのかも知れない。こんな風に母猫に誘導されているように感じたことは、過去にも何度かあった。
自分が襲われるかも知れないのに、危険を顧みず他者を守ろうとする行動を、動物行動学で「利他的行動」というそうだ。果たして猫が利他的行動をするものなのか、少し調べてみたがそのような研究は見つからなかった。利他的行動は自然淘汰と矛盾するように思えるが、どちらに転んでも生き残れる遺伝子というのが存在するのかも知れない。もしその遺伝子がウイルスなど種を超えたものなら、猫と人間の愛情というのも科学的に説明できるかも知れない。想像が飛躍しすぎ?
数秒間見つめ合ったあと、わさわさと草をかき分けて逃げて行った。
猫物流跡地に到着すると、駐車場の入口で婆さんが香箱を組んでいた。
少し毛並みが荒れたようだが、食べるものは食べている体つきだ。この辺の人たちは親切だな。
父より婆さんの方が毛並みがきれいで若そうに見える。2匹の兄妹が孫であることは確かだが、その他の家系はよく知らないので、実際この子の方が若いのかも知れない。
猫物流の2匹と別れて間もなく、市境に近い路地を歩いていると、ご飯待ちと思しき黒白を見かけた。
ご飯の人は西から現れるようだな。俺も西から来たんだから、少しは歓迎しておくれよ。
木立の奥からこちらを眺める猫発見。すでにかなり警戒しているのが分かる。
最後にこうなるのは織り込み済み。猫の場合は逃げ切る前の一旦停止があるので助かる。ここでうまくテレパシーが伝われば、腰を下ろして毛繕いに入ったり、運が良ければごろーんが始まったりもするんだが、この子はすたこら逃げてしまった。