昨夜は中秋の名月だったのでマコちゃんが猫デッキに出て外を眺めていたが、あいにく曇りがちではっきりとは見えなかったようだ。満月と重なるのは2021年から3年連続だったそうで、次回は2030年だというからそれまで俺が生きているかは分からない。サチコは間違いなく寿命を迎えているだろうし、マコちゃんもその年には21歳だから厳しいかも知れない。俺たち家族は残りの人生でどれだけのものを見たり聞いたりできるだろうか。
今日の散歩は調布からスタート。小さな雨雲が流れてきて雨が降ったり止んだりしていたが、散歩の支障になるようなことはなく、気温もさほど上がらなかったので割と快適に散歩できた。猫の方は日差しがないと行動パターンが拡散しがちで、当てにしていた場所の多くがもぬけの殻。そもそも近所の武蔵やクロエさんに会うことすらままならないのだから、たまさかに訪れるだけの他所の街では余計にムズカシイ。
とはいえ少ないながらも嬉しい出会いはあるもの。自宅を出発して3分後に遭遇したキジトラも久しぶりに姿を見られて良かった。
近寄る素振りを見せると裏手へ逃げた。去年8月以来だからすっかり忘れられてるなー。
同居人の湿っぽい黒白も時々見かけるけど、なかなか近くまでは出てこない。もっとこう、日差しが恋しくなるほど冷え込まないとね。
調布で見かけた1匹目は農家の茶トラ白。さっきのキジトラとは対照的に、舌を鳴らして呼んだら小走りで駆け寄ってきた。
甲高いハスキーボイスで鳴いている。この子は先々月にも会ったばかりだから覚えてくれていたみたい。
この家は敷地が広く、以前は奥の方でじっとしているのを指を咥えて眺めるだけだった。自主的に近寄ってきてくれるのはとてもありがたい。
お焦げさんの路地で見かけたのは常駐の黒白のみ。自宅で虚空を見上げていた。
馴染の猫民家に差しかかったころには雲の切れ目から日が差していて、それを避けるようにキジ白が日陰で香箱を組んでいた。
お手々ないないなのは分かってるけど、障害物で見えないのはちょっとアレだな。
あれこれ試しているうちに警戒して腰を浮かせてしまい、枝のようなものが被っていることにも気づかなかった。ファインダーを覗いていると被写体に夢中になっちゃってダメ。もっと冷静に全体に気を配らないとなあ。