昨日からの雪はいつの間にか霙か雨かよく分からないものに変わってだらだらと降っていたが、お昼すぎには止んで雪解けモードとなり、以来ぽたぽたぴちゃぴちゃという猫が水を舐めるような音が聞こえ続けている。昨夜などは雪と一緒に雷も鳴っていて、函館や金沢に住んでいた時にはたびたび遭遇した現象だが、東京ではほとんど初めてに近い経験で新鮮だった。夜が明けてみれば隣の庭の梅の花が鮮やかに咲いていて、雪国の季節の移ろいが一晩で過ぎていったようだった。
今日は雨だろうと思っていたので端から出かける気はなく、猫の相手をするなどして一日中だらだらと過ごした。ブログの方は会津猫旅シリーズの3回目となる会津若松市内の散歩(先月30日)からで、前回の記事ではいつも立ち寄る猫たちの駐車場へたどり着いたところまでを紹介した。8時半の散歩開始から2時間40分が経過しており、休憩もせずに9kmほど歩いてきたが、いつものようにここでたくさんの猫たちに囲まれて過ごせば、それだけで充分な疲労回復になるはず。1年経って彼らが元気で暮らしているのか、どきどきしながらの訪問だったが、最初に迎えてくれた何匹かに知った顔が混じっていて一安心したのだった。
そしてこの日は立春の5日前。「くるるっ、くるるっ」とくぐもった声を発しながら、恋するタビーが若いサバトラを追いかけ回している。
あと、今回はここのメンバーを紹介しておかなくちゃ。最後の機会だしね。
こちらのサバトラはまだ若く、初めて会った去年2月はあどけない子猫だった。大白斑のキジ白に気はなさそうとはいえ、そういう対象になったんだから時間が経つのは早いもの。
懐かしさのあまり指を差し出すものの、馴れ合いは許さない。鉄拳攻撃(爪あり)を受けて軽く出血した。
しかし、不器用な大白斑は何度かチャンスがあったもののすべて未遂。そんな様子をボス的風格の茶トラ白が見守っている。
もともと大きな体格が冬毛でさらにでかくなっている。こいつは2020年10月からの知り合いで、ボス的立場にまで出世したのはここ1〜2年だと思う。
ボス業務は忙しい。挨拶もそこそこに、おもねる大白斑にゆらりゆらりと近寄ると……、
にゃーんと鳴く声がしてメンバー追加。小走りに三毛が駆け寄ってきた。
姉妹と思しきもう1匹の三毛とともに、ここでいちばん人懐っこい子。元気だったかー。
灰白は初めて見る子。華奢な感じの茶トラ白は朧げながら覚えている。
お寛ぎのところ悪いけど、ちょっとだけ中を覗かせてくださいな。
門から顔を出していた茶トラ白はほかの猫とは雰囲気が違って、いかにも飼い猫然とした佇まい。幼いように見えるけど去年2月に会っているので、少なくとも1歳半ぐらいにはなっているはず。
一方、前回までは何匹も見かけた黒白が今回はあの子だけ。臆病さに拍車がかかっていて5m以内には近寄れなかった。初めて見かけたのは2021年10月に遡る。
駐車場を引いて見るとこんな感じ。人懐っこい子は全力で駆けてくる。とりとめのない動画はこちら。
休憩を兼ねて、三毛ちゃんといちゃいちゃタイム。姉妹の子が出てこなかったのは残念だけど、ここは大所帯だし、年に一度来たくらいじゃそうそう全員には会えないんだよなあ。
ここへ来てようやくお日様が顔を出し、猫たちは日なたに出てきて一斉に毛繕いを始めた。サバトラにくっついて離れない大白斑は初めて見かけたのが去年2月で、サバトラより一つぐらい年上だと思うが詳細は不明。このあとここを離れるまで何度となく求愛を繰り返していたが、最後まで実ることはなかった。猫駐車場はもう少しだけ続く。