一昨日の雪がまだ消えずに残っているのに、今日は早春らしいほんわかした日で、見かけた猫たちもまったりした風体のが多かった。散歩するにも最高の日和だったがあいにく今日から夜勤で、出勤前のせいぜい2時間ほどしか自由に使える時間はない。貴重なこの2時間でどこを歩いて誰に会うのか、いつも迷ってしまってなかなか決められないが、最終的には「いちばん会いたい子に会いに行く」という結論に至って落ち着くのが常だ。朝風呂の段階からこのプロセスを経て決まった今日の散歩先は日野~甲州街道という定番コース。「会いたい子」は寝坊助四天王のキジ白やオートフォーカス迷う君などだったが、先に結果を書いてしまうと寝坊助四天王には会えずじまい。去年9月を最後に見なくなったので気を揉んでいるが、家の前の猫ボックスやカリカリ皿はきれいに保たれており、単に俺が会えずにいるだけなのかも知れない。最大で4匹ほどいた猫たちは寒い冬の間、お団子になって過ごしていることが多かったが、残り1匹となった今はどう過ごそうがさしたる違いはないのだろう。
今日の1匹目は久しぶりのサバ白2号から。
一昨日の大雪の日も車の下を覗いてみたけど、さすがに見当たらなかった。この駐車場はお昼寝専用スペースらしい。
離れると出てきて近寄ると引っ込むセレモニーを数回繰り返して辞去した。平常運転で何より。
猫不在の寝坊助邸からさらに250mほど進んだ民家で猫発見。馴染のまだら君が自宅の庭で日に当たっていた。
黒白のように見えて実はブラックスモーク白。季節ごとに様々な姿態を見せてくれる子(真夏の一例)。
不思議そうな顔つきで固まる茶トラ。たぶん大晦日に見かけたこの子だと思う。
この辺りでたまに見かける麦わらと思っていたけど、よくよく見るとレッドが見当たらない。11月下旬に撮った写真と比べてみたら明らかに別人だった。左目の白濁は外傷性なら短期間でも進行するので、麦わらがケンカでもしたのだろうと思っていた。
後を追って隣の路地へ行ってみると、民家の敷地で背中を温めているところだった。この子は知り合いで、鼻の下の小さな白ポチが目印。
最高気温は9.1℃と一桁だったものの、南寄りの心地よい風が吹いていて散歩の足取りは軽い。一昨日から昨日にかけて荒天だったので、猫も人もほっと一息ついた感じだ。
小屋に入って寝ているのではないかと危惧していたオートフォーカス迷う君。敷地のいちばん奥でちんまりしていた。
正面からはこれが限界。近寄る角度を調整して、せめて見失わない方向に逃げてもらうので精一杯。
今回は何とかもう1枚撮影することに成功。まあこれだけ懐かない子というのは、たとえ自分ちに連れ帰って手厚く接したところで、決して気を許すことはないんだろうな。