3日間の日勤が終わって、やっと一息ついた。拘束時間が12時間半(プラス残業)と長く、寝る時間が充分に取れなかったので、出勤前の猫散歩は一度も出来なかった。
今日紹介するのは、去年12月29日の出勤前に会った猫たち。普通に生活していると、10日前に何があったかなど忘れてしまうんだが、猫たちの写真を眺めていると、その日の出来ごとが鮮明に蘇ってくるから不思議だ。歩いたのは自宅から中神駅までで、近所と言える距離ではあったが、この日は初めての道を地図片手に歩いてみた。夜勤が明ければ6日間のお休みに入るという日で、心はすでに開放感で溢れていた。
最初に自宅近くの猫民家に寄ってみると、たぶん何度か見かけたことのあるキジトラが、微妙な姿勢でこちらを見つめていた。
とても西日の強い日だったが、敢えて日陰を選んで佇んでいる。年寄り猫には眩しすぎるのかな。
疎水なのか下水なのかよく分からない開渠の水路。ほとりには茶色い背中が見えている。
フェンスに阻まれて侵入できないことが分かっているのか、のほほんとした表情だ。赤い日差しも保護色の一つなのかな。
木立に囲まれた暗い坂道を登っていると、視線と同じ高さに佇む猫がいた。
気づかれるとは思っていなかったらしく、ややびっくり顔のキジ白。
こちらも同じ高さまで登ってみた。落ち葉を踏む音で逃げるかなと思っていたが、何とか踏みとどまってくれた。近所の飼い猫かな。
東中神のサバ白みーちゃん。動いているところを久しぶりに見た。
いつもは大きな声で鳴く子だが、この日は無言のまま近くに寄ってきて、いつまでもじっとしていた。毛並みは荒れていても、かくしゃくとした子。
西日は猫を誘い出す。公園とも呼べない小さな休憩スペースの片隅で、キジトラが日に当たっていた。
かーちゃんかと思って近寄ってみたが、どうも様子が違う。人懐っこいかーちゃんなら、こちらに気づくなり駆け寄ってくるはずだが、まったく反応がない。どちらも同じような体格のキジトラなので、その場では断定できず、家に帰って写真を見比べて、ようやく別の猫だったことが分かった。眉間のM字ラインの形が違う。
かつては7~8匹の猫が暮らしていた場所だが、今はこの2匹しか見なくなった。大白斑と小白斑で、見た目はだいぶ違うが、赤茶けたキジ色は共通しているので、兄弟なのかも知れない。