昨日の記事に書いた猫の毛色が赤茶ける件について、食餌の内容や体調によって唾液がアルカリ性に傾いた時に起きるのではないかと書いたが、もう少し調べて考えを進めてみた。そもそも猫の唾液は弱アルカリ性が正常状態なので、食餌の内容や体調によらず、毛繕いするうちに多かれ少なかれ毛色が脱けてくる可能性がある。ただ大部分の猫が目で見て分かるほどそうなっていないということは、弱アルカリ性ぐらいでは色が脱けるよりも先に毛が生え変わってしまうのではないか(中にはもともとの性格やストレスによりものすごく頻繁に毛繕いして脱色に至るケースもあるかも知れないが)。
もし正常なpHの唾液で毛色が脱けるなら、生まれてから死ぬまで首から下が赤茶けていなければおかしい。しかし例えば黒煙ちゃんの場合、初めて会った2018年9月に本来のブラックスモークだったところ、2019年11月にははっきり分かるほど背中の毛色が赤茶けていた。赤い毛色は2020年12月ごろまでに一旦元に戻ったが、その半年後の2021年5月には再び赤くなり、死亡する2ヶ月前の2022年12月までその状態が続いていた。数ヶ月という短期間で唾液のpHが変化する原因となると、食餌か体調の変化以外には考えにくい。唾液の分泌量が多くなるとpHが高くなるそうなので、口内炎などもその候補に入るかも知れない。実験の第一段階としては、被毛の耐アルカリ性に個体差があるかを確認したいので、複数のサンプルから被毛を採取し、pH標準液に浸して比較するところから始めようと思う。
さて、ここからが本題で今日の猫。俺には関係のないゴールデンウイークだが、たまたま昨日と今日は勤務シフト上の休暇だったので、朝早くから出かけて新宿に住む知り合いの猫たちに会ってきた。都内から人が消えるゴールデンウイークや盆暮れ正月は俺のような人間の出番である。
4:50に起床して猫を見つけるまで2時間強だから、新宿というのはまあそれなりに遠い。なお2匹写っている点に注意。
場所的に逃げられることは覚悟してたけど、思いとどまってくれて何より。
こっちは分かりにくかったかな。一歩前に出たら奥に隠れちゃった。
平日はもちろん、普段の日曜日よりも格段に人が少ない副都心の朝。猫は遠慮がちに日差しを浴びている。
やっぱり引っ込んじゃうか。2年半ぶりなのでとても嬉しいんだけどな。
呼び止めてみたら知った顔。去年のゴールデンウイーク以来1年ぶりの黒白。
オーナーの婆さんが早起きなので、ほかの猫たちはとっくに食べ終えている。つまり俺ももっと早く来るべきだったのだけど、これ以上早く起きるのはなかなかツライ。婆さんぐらいの年になったら考える。
塀の上の三毛も1年半ぶり。こんな大都会でたくさんの猫に再会できるのは素晴らしいことだな。
セットバックした民家の玄関先に馴染の猫発見。元気だったかー。
この子はここでたまに見かける美人キジトラ。お馴染さんや会いたい子に会えるんだから、連休中の都内っていいものだねー。
日陰で歓待してくれたのは2月中旬以来のサファイアちゃん。今日もいい天気で暑くなりそうだねえ。
ちなみにこの時(8:00)の気温はすでに21.9℃になっていて、日中は27.7℃まで上がった。今年の春は高温が予想されていて、天気のいい日に25℃を下回ることは今後もほとんどなさそうだ。
ほかのメンツはどうしているかなと思ってねぐらの路地を覗くと、ちょうどお姉ちゃんのカミナリちゃんが出てきたところだった。
こちらを一瞥して小さな日陰に落ち着いたけど、やはり暑かったようですぐに茂みに隠れてしまった。お母さんのベルちゃんは残念ながら不在。健康診断などでまた来る機会があるのでその時に頑張る。