去年の暮れにマコちゃんの抗癌剤治療を終え、それから1ヶ月あまりが経過した今日、久しぶりに農工大の動物医療センターに赴いて検査を受けてきた。検査といっても問診とレントゲン撮影ぐらいで、この1ヶ月の報告や懸念事項を伝えてアドバイスを受けるというのが主な内容。現時点では食が細くなったのと体力の低下を心配している程度で、体調が悪いような様子はなく、外見上は以前の元気さやお茶目さを取り戻しているように見える。次回の検査は2ヶ月後でいいとのことだったが、これは恐らくレントゲンに写るようなレベルの再発だったら、検査するまでもなく鼻詰まりや鼻血などの症状に気づくはずだからだろう。寛解と再発を何度も繰り返してまで癌細胞を追い込む意気込みがあるなら、麻酔のリスクを冒しても生検やCT検査を受ける意味があるのかも知れないが、うちの場合はそうではない。そんなことをしていたらマコちゃんの体が持たないので、癌細胞の存在を先取りして知ったところでもはや打つ手がないのである。
まあそんなわけで今日の半分はマコちゃんの通院に費やし、残りの半分は家の中に籠もってぐうたらして過ごした。病院に連れて行かれて絶望していたらしきマコちゃんも、レントゲンを撮られたぐらいで済んだせいか機嫌が良く、炬燵でまどろむ俺のお腹に乗っかって動こうとしなかった。
今日紹介する猫は昨日の散歩で見かけた子たち。有休消化とはいっても年末の御蔵島にお金をかけすぎた上、3月には台湾旅行が控えているので遠出するほどの余裕がない。そもそも遠い場所の猫が尊いというわけでもないので、平山の床屋へ出かけるついでに顔見知りに会っておこうと思い立ったのだった。
1匹目は逆光の車庫前に佇む三角おにぎり。
あまり来られなくなったとはいえ、去年7月以来というのはやや不本意。来週も近所に用があるから来てみるけど、午後だから会えないだろうなあ。
ちなみにこの日の最低気温は氷点下3.8℃。その出で立ちじゃむしろ暑かったりして。
2匹とも寛ぎ切っておるな。長毛と短毛じゃ保温性がぜんぜん違うもんな。
同じ民家の敷地に黒いのもいた。だいぶ警戒されちゃってるけど。
この家にはほかにもたくさんいそうな予感がするけど、今日のところはこんなもんで。
いかにもモテそうな顔立ち。たぶん初めて見る顔だと思うけど、もしかしたら過去に会った子(一例)の巨大化した姿かも知れない。
こちらに気づくなりウーと唸りながら近寄ってきた。相変わらずムズカシイ子だね。
日なただと眼窩に影ができて怖い顔に写っちゃうので、日陰に誘ってもう1枚撮らせてもらった。ウーとかシャーとか言いながらちゃんと付き合ってくれる優しい子。
呼んでも出てこない相方と2匹セット。
隣で建築中だった一軒家は完成して買い手を待っているようだけど、コンクリートの地面に見えているのはもしかして君の足跡?
それじゃ犯人はあの子かな。それともこの子かな。最近会えないクリーム白だったらむしろ嬉しいんだけどな。
床屋の時間が迫って最後に見かけたのは湿っぽい顔の麦わら。寒い日なのに日陰でじっとしていた。
こちらに気づくなりついと立ち上がった。そういえば懐く兆しのない子なのだった。