浜辺の猫たち(2)


三浦市の猫

 昨夜は22時に出勤して、今日のお昼前に帰って来た。最初から気絶するつもりで行ったので、夜勤明けの体調は思ったほど悪くなく、天気も良くて心が動いたが、無理して死んだら困るので、大人しく寄り道せずに帰ってきた。そんなわけで今日は昨日の浜辺散歩の続きから。
 曇りがちだった天気は時間が経つにつれて良くなって、小さな漁港にたどり着いたころには青空が広がっていた。巷では漁港を拠点にする猫たちの写真をよく目にするが、俺自身はそうした場所で猫に遭遇したことがなかったため、ちょっと様子見のつもりで寄ってみると、拍子抜けするぐらいあっさり見つかった。
三浦市の猫

 「お腹が空いたんですけどー」
三浦市の猫

三浦市の猫

 漁師や港湾関係者には相手にされないことが分かっているのか、それ以外の人を見かけると、とことこ駆け寄ってきてにゃあにゃあ鳴く。あいにく美味しいものは持ってきていないんだよ。
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 向こうから黒いのも現れた。
三浦市の猫

三浦市の猫

 「何だ、なんにも上がっていないじゃないか」
三浦市の猫

 「もっと早く来るんだった」
三浦市の猫

 手ぶらの俺にも優しい黒。
三浦市の猫

 堤防の上でごろーん。
三浦市の猫

 こののほほんとした顔つきからすると、ここらの猫たちは、割といい食生活を送っているような気がする。
三浦市の猫

 人懐っこい築港の黒白と共に駐車場に戻ると、車の下でキジトラが寛いでいた。
三浦市の猫

三浦市の猫

 今日見た猫の中ではいちばん若そうだけど、葉っぱでじゃらしても無反応だったので、体格が小さいだけかも。
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 傍らにはキジ白もいた。
三浦市の猫

三浦市の猫

 こちらは水飲み中。
三浦市の猫

三浦市の猫

 この集落には川というものがなく、台地から滲み出た地下水と思われる流れが、いくつかの細い筋となって海に注いでいるだけ。猫にとっては貴重な真水だ。
三浦市の猫

 三崎口駅を出てから2時間あまり経過して、時刻は11時すぎ。そろそろ撤収することにして、駅に戻る前に街なかを一回りしていると、木陰に1匹のキジトラが佇んでいた。
三浦市の猫

三浦市の猫

 逃げられるかと思ったけど平気だった。何枚か撮影して、頭をひと撫で。
三浦市の猫

 コンクリートの路地に三毛発見。
三浦市の猫

 漁港周辺では写真を撮った以外にもたくさんの猫を見かけたが、それらを含め、これまでこの集落で見かけたのは、黒とキジトラ(とそれらの白斑)だけだった。昨今にしては珍しく、野生型に近い街だなと思っていたが、ここに来て初めてそれ以外の毛色に出会った。三毛がいるということは、茶色を司る優性のO遺伝子が存在するわけだから、探せば茶トラもいるのだろう。
三浦市の猫

 君もご飯をねだりに来たのかい? あいにく美味しいものは……。
三浦市の猫

 「逃げてんのよっ」
三浦市の猫

 大きな瞳の三毛。ていうか怖くて目を見開いているだけ?
三浦市の猫

 駅に戻るには、畑の広がる台地に登らなければならない。腰が痛くなってきたので、道端の石に腰かけて休んでいると、目の前の民家の奥に1匹いた。
三浦市の猫

 歌舞伎役者のような顔立ちのキジ白。このあとここの奥さんが出てきて、20分ほど世間話してから駅に向かった。以前散歩した銚子の漁村がそうだったように、海辺の街の人たちはやっぱり人懐っこくて、猫以外も色々楽しい一日だった。
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