俺が猫の写真ばかり撮っているのはもちろん猫が好きだからではあるが、それだけではなく、猫には夥しいバリエーションの毛色があって、生態を観察したり遺伝を勉強するのが面白いからだ。家畜化した動物は突然変異によって野生型と異なる毛色になっても、あまり生存の妨げにならないので、毛色に豊富なバリエーションを持つものが多い。その中でもイエネコの毛色の種類の多さは突出していて、一説には1,153通りもあるという。一つの種類(亜種)でこれほど多くの毛色を持つ動物を俺は知らない。
年を取ってくると能書きが長くなるので、さっさと本題に行こうか……。今日は夜勤ということで、猫散歩は14時すぎから1時間ほど。コースは色々考えたが、暑さと靴擦れのことを考えて、軽く西立川から茶猫タウン経由の立川北にしておいた。いつもの場所で美人さんの妹がごろごろ中。
夏日にはならなかったものの今日も暑く、街なかに猫の姿は少ない。美人さんの妹のあとは茶猫タウンまで1匹も会えず、次に見かけたのは30分後。
いつものクリームタビーポイントだね。立川の猫って毛色の種類が豊富だよなあ。
猫路地にも1匹いた。ここらでは珍しい白斑なしの二毛。なんか睨まれているような気がする……。
線路を渡ってさらに1匹。猫民家の縁側で三毛が寛いでいた。やっぱり睨まれているような気がする……。
繁華街にほど近い民家の庭で、いつもの猫たちがお昼寝していた。
奥の植木鉢で丸くなっているのは、キジ白だと思っていたけど、茶色が混じっているから三毛だね。
俺、この子好きだなー。小柄で線の細い感じは、うちのサチコみたいだ。
軽めの散歩で早めに京王堀之内に着いたので、久しぶりにだらだら坂を歩いてみたら、たぶん初めて見る二毛が草葉の匂いを嗅いでいた。
近所の主婦らしき人の話によると、ここに住み着いて10年以上になるそうだ。それにしてはぜんぜん会わないんだけどなあ。
だらだら2号もいた。時間があったので1号も探してみたけど、見つけられなかった。