予報の通り台風は夜中のうちに過ぎ去って、家を出た時はすっかり晴れていた。こういう朝は大変多くの猫が出てくるので、どこを散歩してもいいわけだが、行き先を考えているうちに面倒臭くなって、近場の中神から歩くことにした。
家を出たのはいつも通りの6:20。日の出が遅くなってきたので、この時刻だと近所の細い路地にはまだ日が差さない。恐らく猫もいないだろうと思って、足早に通り過ぎようとしたら、思いがけずシャム混1号が出てきた。
寝起きらしく、止まったままぼーっとしている。3分ぐらいだったら遊べるよ。
中神駅をスタートしたのは6時半。まず始めにいつもの猫喫茶に寄ってみると、スクーターの上に1匹乗っかっていた。
天気のいい朝ならいつも数匹いる場所。まだ日が差さないから寝ているのかな。
スタート直後は日が翳ったりもしていたが、いつの間にか雲がなくなって空は真っ青。台風のあとの澄んだ空から照りつける強烈な朝日が、濡れた路面で鏡のように反射して、眩しくて何も見えやしない。額に手をかざして目を細めながら歩いていると、路地の向こうに2匹の動物を発見した。
コントラストが高いから、こうなると黒い生き物としか分からんな。
順光だとこうなる。人間でも眩しくて目を開けていられないんだから、猫だとなおさらだ。
でも、普段は見えない、色んなものが見えたりもする。黒猫にもわずかに模様があることが分かるし、何となく骨格まで浮き出ている。ちなみにこの黒はここらでたまに見かける人懐っこい子。
おー、あれは4月に一度見かけたカラーポイント三毛だ。やっぱり眩しそうにしているね。
さらに近寄ってみる。チョコレート+茶色+白のようだ。日差しが強すぎて、色がちゃんと出ないけど。
とある施設で寝ていたのもカラーポイント。野良にこれだけカラーポイントが多いんだから、かつてのシャム猫の流行というのは、大変なものだったんだろうな。しかもカラーポイントは劣性遺伝。両親から劣性対立遺伝子をもらわなければ、カラーポイントにはならないんだから。
ゴール地点の東中神駅が近づいて、そろそろ店じまいかと思っていたら、巡回中と思しき茶トラ白に遭遇した。
たまに見かける子だけど、ずいぶん毛づやが良くなったみたい。充実した食生活を送っているんだろうな。