今日も冬晴れドッピーカン。
仕事は一日だけのお休みで、休養日にしておこうとも思ったが、窓から見える空があまりにも青いので、近場を歩いてみることにした。
しかし、空が青いのには理由があった。外に出てみると、やたら風が強くて、ダウンジャケットを着ていても、首や袖の隙間から冷気が吹き込んでくる。帰ってから調べたら、今日の最大瞬間風速は17.9m/s。猫を探すにはまったく不向きな日なのであった。
とはいえ、こちらも長いことやっているので、そのぐらいの逆境でめげたりはしない。多摩川の両岸に広がる田園地帯を7kmほど歩いた結果、それなりの数の猫たちに出会うことができた。
最初に見つけたのは、とある団地の茶トラ。強い風を避けて、バルコニーの下の隙間でじっとしていた。
ほかにも同様の風情で佇んでいるのを見かけたが、衆人環視のバルコニー側をうろうろするのは気が引けたため、こいつだけに留めておいた。
川を渡ってあきる野市に入り、真夏に見つけた猫スポットに行ってみた。さすがに今日のような強風では、道端に猫の姿はなく、5分ほど歩き回ってようやく1匹出てきた。
おっ、君は夏に会った子猫だね。ずいぶん立派になったなあ。
まだ幼さの残る顔立ちの子。30cmまで近寄ることに成功したが、最後はシャーと追い払われてしまった。
塀の上にも乗っかっていたので近寄ってみたら、最初に会った子だった。
夏に会った時も、そんなにカメラを怖がらなかった。慎重にやればこのぐらいは大丈夫。
さらに川をもう1本渡って八王子市に入り、帰りのバス停に向かっていると。古びた土蔵の向こうから茶トラ白が出てきた。
近寄ったら飛び退いて引っ込んでしまった。あんまりよそ者が通るような場所じゃないからな。
猫のお告げには素直に従うのが吉ということで、バスで帰ってきた。帰りしなに買い物して、荷物をぶら下げて家に向かっていると、庇の上にシャム混1号がいるのを発見。そこはキジ白3号の場所じゃないの? 怒られるよー。
そのキジ白3号は、向かいのマンションの塀の上で日に当たっていた。
シャム混1号の縄張りでは道路工事が始まった。あの細い路地で猫たちの遊ぶ姿を見られるのも、そう長いことではないかも知れない。