勤務シフトが夜勤ばかりになった昨今、仕事帰りに散歩すると疲労困憊でなかなか回復せず、休みの日は家に引きこもって過ごすことが増えた。昨日〜今日のような二日間の休暇の場合、せめてどちらかは朝の散歩に出かけたいと思って行き先を決めても、いざその時になると体が動かない。特に今朝は久しぶりにサチコが布団に潜り込んできたので、愛おしくていちゃついていたらすっかり日が高くなってしまった。
一日の多くを寝て過ごすようになったサチコは体力の衰えが目立ち、とりわけ後肢の脚力が弱っているので歩く姿も覚束ない。去年の今ごろは机に向かう俺の膝に何とか飛び乗れていたが、今はまったくそれをしなくなった。ただサチコの場合は本当にできないのか、それともできないふりをしているのかが分かりにくく、例えば今朝のように人肌を求めて布団に潜り込んでくるのだから、ベッドに飛び乗ることはできるわけである。床からベッドマットまでの高さは65cmほどで、机に向かう俺の膝もそれとほぼ同じ。以前、俺の膝に乗りたがって鳴くサチコを妻が手助けしたことがあるので、それに甘えて誰かが抱き上げてくれるのを待っているのかも知れない。
今日紹介するのは偏頭痛で当日中に載せられなかった20日の猫たち。夜勤明けで控えめの散歩(4.2km)とはいえ、この季節は猫たちが日差しを求めて出てくるので盛況になりやすい。この日もバスを降りてからわずか5分で日なたぼっこ中の猫に遭遇した。
この子も少しずつ懐いてくれて、今は呼んだら近寄ってくるようになった。一応子猫のころからの知り合いだけど、急接近したのはごく最近。
茶トラのところへ戻ったら少し様子が違ってた。さっきよりしどけない感じ?
いつもより少し緊張気味。自分の縄張りは誰も守ってくれないからね。
定位置とは言っても、2019年11月に一度カメラに収まっただけの子。ここで猫が寝ている姿を見かけたことは何度かあるが、ほとんどは相方の茶トラ白だった。
こちらは顔見知りの茶トラ白。その周囲でも仲間たちが思い思いに寛いでいる。
ここでいちばん出現頻度の高いのがこの子。白のようで実は黒白。
そしてややくたびれた風体のキジトラ。以前はキジ白もいたがいつの間にか見なくなった。
いつもの暗渠みちを駅へ向けて歩いていると、室外機の上で眠りこける黒白が目に入ってきた。
プスプス言ったら不機嫌そうに顔をもたげた。君たちは割と感情が顔に出る方だね。
ちょうど正午にゴール地点へ到達し、電車に乗る前にその辺を一回りしていると、砂利の駐車場の奥から猫が現れた。
誰かと思ったら渦巻き模様の美人さん。3月以来だけど元気でしたか。
2020年10月に初めて会って以来、今回が4回目。整った顔立ちが印象的で、ここを通る時はいつも探すが見つけられることは少ない。ちなみに来年は今まで撮り溜めた写真で美人猫カレンダーを作ろうと思っていて、表紙を含めて13匹となると選考に悩むことは目に見えているんだけど、この子はきっと決まりだと思う。異論は認める。