もうずっと繰り返していることではあるが、給料日を明日に控えた今日はせっかくのお休みなのにお金がない。遠出なんかしなくても家の周りにも猫はたくさんいるが、様々な猫を自分の目で観察するのが楽しみでもあるので、バスに乗って多摩川の向こうまで出かけることにした。ちなみに今いちばん会いたいと思っているのは多趾症の猫。有名なところでは米国フロリダ州にあるヘミングウェイ博物館の猫たちで、ここの猫の多くは指が6本以上あるそうだ(普通は前足5本、後ろ足4本)。日本にはあまりいないようだが、独特の性格を持っているそうなので、ぜひ一度お目にかかりたいと思っていたりする。
駅前から杏林大学行きのバスに揺られること15分でスタート地点に到着。曇りだと思って余裕かましていたら青空が見えてきて、いつも通り汗だくになりながら歩いていると、農家へ続く一本道で三毛が休んでいた。
「あのバラックみたいなのは何かって? あれはもともと鶏舎だったのよ。もうニワトリやめちゃったけどね」
かつては鶏舎のネズミ番だったと思われる三毛と別れたあと、秋川を渡ってあきる野市に入った。これといって特徴のない住宅街をしばらくうろうろしていると、道路に猫の家族が出ていた。
こちらに気づいた猫たちは直ちに散会。黒白の子猫があとに続く。
車の向こうにもいた。子猫かと思っていたけど痩せた成猫のようだな。
黒白の子猫はこちらに興味があるようなので、しばらく粘ってみたけど触るまでは至らなかった。そのうちまた会いに来るよ。
歩き始めてすぐに再び子猫発見。本当にこの夏は子猫によく会うなー。
この子は怖がっちゃってぜんぜんダメ。通り過ぎるまで車の下から出てこなかった。
巡回から戻ったところだったのか、車の下に落ち着いた。おっぱいが張っているところを見ると母猫のようだね。
……そういうわけでしばらく張り込んでいたら、敷地の奥から小さいのが現れた。ほかにも何匹かいたようだけど、出てきたのは冒険好きな2匹。こちらが少しでも動くと引っ込んでしまって、これが辛うじて撮れた1枚。
今日は4市に跨る散歩だったが、福生市だけはどうしても見つけられず、最後の猫は昭島市内に入ってから。