きょとんとする黒が佇んでいたのは、小さな祠へ続く石積みの階段。
猫検定の黒は、もしかしたら顔見知りかも知れないが、真っ黒だけに判別できない。夜勤前に散歩した矢川~谷保は少しずつ猫拠点が減っていて、今日も1軒の黒猫民家が空き家になっていることを知った。冒頭の黒が猫難民だとしたら、俺の知る限り、そいつにとって二度目の置いてけぼりとなる。毛並みも肉付きもいいのは、付近一帯が農村で、再就職先には困らないからかも知れない(ネズミ要員)。
次の猫も難しいかな。秋冬の天気のいい日はコントラストが高くて、どうしても分かりにくくなってしまう。
ぱっと見だとこれでも分かりにくい。撮った俺も一瞬探してしまった。
農地と宅地が混在する谷保の集落を抜け、駅近くの猫民家にたどり着くと、常駐のサバトラが日に当たって目を閉じていた。
小さな墓地の向こうはスクーター二毛の家。今日はもぬけの殻だった。
サバトラの横にはまだら君もいた。ぽかぽかして気持ち良くて動く気まったくなし。
こちらを訝しんでいるように見えるが、そうではなくて、人懐っこくてすぐに寄ってくるから、距離を置かないと写真が撮れないんである。
散歩の猫は以上。最後の1匹は稲田堤の瓢簞横丁で見かけたキジ白。丸くなって寝ているのが分かるかな。