12月に発売予定のiMac Proはベースモデルの価格(4,999ドル)だけが公表されていて、最上位の構成にすると200万円近くになるのではないかと言われている。最近の低価格PCに慣れてしまった身としては目玉が飛び出るほどの価格だが、考えてみれば昔はMacを買うとなれば100万円コースが当たり前で、当時欲しかったIIciなどは本体だけで120万円ぐらいしたはずだ。そのころ俺は管弦楽曲や吹奏楽曲の作編曲に取り組んでいて、30~40段もある専用の五線紙に鉛筆書きしていたため、時間と手間がかかりすぎて心底イヤになっていた。アメリカにはMacと呼ばれる高性能コンピュータや優れた楽譜浄書ソフトがあって、入力が楽なことはもちろん、ボタン一発で移調したり、パート譜まで作ってくれるらしい。そんな噂を耳にして、ボーナスを握りしめて秋葉原へ出かけたわけだが、値段を知ってお呼びじゃないことを悟り、勢い余って買ったPC-9801は楽譜浄書には何の役にも立たず、ほどなくして育てゲー専用マシンと化したのだった(1990年の出来ごと)。
まあそんなことはどうでもいいんだが、今日は4日間続く日勤の初日。薄晴れというか、薄曇りの微妙な空模様の下、モノレールの柴崎体育館駅付近を1時間ほどかけて一回りしてみた。猫の鳴き声が聞こえた気がして、とあるコインパーキングを覗いてみると、若い茶トラが腕組みをしてこちらを見つめていた。
新しい猫を見つけて嬉しくなって、不用意に近寄ったらこうなった。手前の二毛がお母さんぽい雰囲気だね。
こちらの素性を見極めようとしている目つき。逃げずに踏み止まるところはさすが母。
にゃあにゃあ鳴いて何かを訴えるゆっくり1号。縄張りを嗅ぎ回りたいのだろうが、この子は自力で地面に飛び降りることができない。以前と顔の形が違っているのは、副鼻腔炎の膿が抜けたり新たに溜まったりしているからだそう。ゆっくり邸の主人によれば、まだしばらく療養が必要とのことだった。
大白斑のクリームは以前からの知り合い。ここの猫たちは栄養状態がいいせいか、どれも毛並みがきれいだ。
「頑張れよー」とでも言っているのか、塀の上のゆっくり1号に向かってにゃあと鳴いた。
ゆっくり邸でゆっくりしたあとは、定点の猫民家に寄ってみた。見えるところにいたのは1匹のみ。
しかし、この有様。しばらく粘ってみたが、二度と出てこなかった。