横浜線は辛い。坂を上り下りするのに精一杯で、南武線の時のように、わくわくどきどきする余裕がまったくない。線路の両側が山というわけではないのだけれど、山じゃない方には川があって、往復で橋を2回渡るのは時間の無駄なので避けている。どうせ坂道できつい思いをするなら、風光明媚な青梅線にしておけば良かった。
初っ端からグチってしまったが、坂の多さと道の複雑さには本当に参っていて、思うように見つけられなかった時の踏ん張りが利かず、今日も何とか4匹見つけたものの、くたびれ果てて家に帰ってきた。天気には恵まれたので、出発したのは早め早めの6時半。横浜線猫行脚の5回目は、小机から鴨居まで12.4kmを3時間ほどかけて歩いて来た。
1匹目の発見は割と早くて、散歩開始から15分後。木の上から二毛がこちらを眺めていた。
枝がごちゃごちゃで、どう撮ったら分かりやすいか悩んでいるうちに……、
いつものように、山道を上って下ってまた上って、とある高台の農地に差しかかると、堆肥置き場と思しき一角で黒白が寝ていた。
尖ってカッコいい耳をアップにしたかったけど、この通り。惰眠の邪魔して済みませんね。
時刻は9時をすぎて気温は12℃ほど。まだ日陰をチェックするには早いと思って油断していたら、車の陰で寛いでいるのがいた。
「最近ああいう手合いが多いな。俺たちを撮ると何かいいことがあるのかな」
貴重な1匹は振り向きもせずに行ってしまった。
偶然に頼る猫散歩の成果は、猫神様の機嫌次第。歩くのは大変だけど、まあゆっくり進めるかー。