昨日は残業した上に午後から来客があって、あまり散歩の時間が取れなかったので、今日はその分を取り返すべく、自転車に乗って広い範囲を走り回ってきた。自転車というのは猫探しには不利で、車両である以上、あまりよそ見ばかりするわけにも行かない。しかし、今日行きたかった猫拠点は、バスすらろくに走っていない場所が多く、拠点間の距離も長かったので、徒歩では土台無理。結果的には約5時間かけて25kmほど走ったが、平均速度が5km/hで徒歩と変わらないのは、途中とても人懐っこいのがいて、長い時間足止めを食ったからだ。
1匹目は家を出て3分後に遭遇したキジ白。時刻は8時ちょうどで、このぐらいの時間なら、日差しから赤味が取れているかなと思っていたが、考えてみたらもうすぐ冬至。南中高度が低くて、ほぼ一日中赤いままなのだった。
ここは自宅から200mほど離れたところにある猫民家。引っ越してきて見つけたわけではなく、去年1月にたまたま通って知った。
川を渡って八王子市に入り、人通りの少ない農村地帯を走っていると、納屋に張り付いている白い背中を発見した。
「君はねぐらを求めて彷徨っているのかい? 早く見つけないと、冬を越せないよ」
山の上の住宅街。整然としてはいるが、近くに商店もコンビニもなく、バスの本数が多いことを除けば、奥多摩の猫集落とあまり変わらない。不便な場所には猫が多い。
敷地の外から最接近を試みるも、敷石につまずいたら逃げてしまった。何てこったい。
茶トラは枯れ葉が好きなようだけど、だいぶ色が違っているね。どっちかというとキジトラ向きの場所。
ところ変わってここは再び昭島市内。街外れの猫拠点で、見覚えのある麦わらの二毛に会えた。
前回会ったのは去年の12月で、ちょうど1年ぶり。最初はおっかなびっくりだったけど、ちょっと撫でたらこの有様。
かつてここにはたくさんの猫がいたが、今はこの子が1匹で縄張りを守っているようだ。ずいぶん淋しくなっちゃったな。
次いつ来られるか分からないし、来た時にまた会えるとも限らない。まだ行程の半分も来ていなかったが、ここで1時間近く足を止めて、人懐っこい麦わらと濃密に遊んだ。動画も撮った。
このあと会った猫たちは、また明日。