俺の育った函館では、桜の見ごろはゴールデンウイークぐらいだった。北海道の春は雪解けから始まるため、街は泥だらけでぐちゃぐちゃになり、それが収まってようやく春を実感したものだった。東京の桜が北海道より早いのは当たり前だが、雪解けのぐちゃぐちゃ期間がない分、唐突に春が訪れたような気がするし、花見の喧噪もその終わりもやはり唐突に感じる。
そんなわけで、桜にとらわれた1週間あまりが終わり、再び地味で訥々とした散歩となった今朝は、国立から会社まで約1時間20分の散歩。最初の猫は茂みに隠れた黒だった。
お澄まししてくれたのは嬉しいんだけど、もう少し明るい場所がいいなあ。
市境を跨いでさらに行くと、以前会ったことのある三毛を見つけた。
キジトラ模様がやたら大きい三毛なので、よく覚えてる。去年の11月14日に見かけた子だ。君はいつも暗い場所にいるねえ。
この場所は猫の集会場だったので、以前は時々チェックしていたんだが、最近ぜんぜん見かけなくなっていた。久しぶりに1匹見っけ。
実はこのほかにも三毛がいたんだが、物置の下に隠れてしまった。この場所はお昼休みにもよく来るので、次回の課題ということで。
何だか今日は朝から疲れが取れない感じで、出社する前に会社近くの小さな公園で少し休んだ。一服しながらふと横を見ると、砂場に茶トラが座っていた。横顔が駅長に似ている子だ。駅長はもう駅前に現れなくなってしまった。
この写真には2匹写っている。帰ってきて編集するまで全然気づかなかった。
今日はちょっと忙しい日だったので、お昼休みの散歩はほどほど。
朝撮り損ねた三毛がいるかなと思って、もう一度近くまで行ってみたが、昼寝でもしているのか1匹もいなかった。その代わり、隣の路地の奥に1匹見つけた。高架を行くのは甲府行きの特急かいじ107号。少し遅れてるみたいだ。
せっかく行き止まりの路地を100mも歩いてきたんだから、逃げないでくれよー。