明日から4連休ということで、盛大なる開放感とともに職場をあとにしたのは、11時を少し過ぎたころだった。台風13号くずれの温帯低気圧は東京に向けて鋭意接近中だったが、勢力が衰えたせいかあまり風を感じず、雨だけが降ったり止んだりを繰り返していた。ザー降りなら某巨大公園の係長とスーダラ猫を撫でて帰ろうと思っていたが、散歩には支障なさそうだったので、何となく乗った京王相模原線の本八幡行きを京王稲田堤で乗り換え、南武線の分倍河原から何駅か歩くことにした。
1時間あまり残業したため、スタートしたのは12:20と普段より遅く、みんなお昼寝しちゃっているかと思って心配していたら、3分くらいで1匹目に遭遇できた。見返り茶トラ白。
後ろ足が逃げる気満々だったが、何とか宥めて様子見モードに移行した。外猫の性別を確認できることはあまりないが、オス猫よりメス猫の方が懐いてくれるような気がしている。種を超えてもやっぱり異性の方に興味があるのかな。
とりあえず1匹会えて安心していると、行く手に見える車の回りに茶色いのがいた。
まだ幼い猫のようだね。目つきが逃げる気満々だから、近寄るのは厳しいかな。
子供らしい、ちんまりした姿勢でこちらを眺めている。おもちゃでもあれば反応してくれるかも知れないけど、俺そういうの持ってないんだよね。
今日は茶猫の当たり日で、その後も2匹続けて茶猫。この猫民家は朝夕じゃないとなかなか出てこなくて(例えばこちら)、今日は奥の方に1匹だけ。
O遺伝子を持つ三毛や二毛も含めれば、茶系の猫が続くことはたまにあるが、茶色だけというのは割と珍しい。ちなみに被毛を茶色くするO遺伝子はX染色体上に格納されているので、オスなら母親から優性遺伝子Oをもらえば遺伝子型OYとなって茶猫になれるが、メスの場合は両親からOをもらわなければ茶猫(遺伝子型OO)になれない。そのため茶猫はオスの方が多く、体格が大きいというイメージにも繋がっているようだ。なお、メスの遺伝子型がOoの場合、普通なら優性の法則により茶猫になりそうなものだが、猫の場合はそうはならず、茶色に混じって下位遺伝子のキジ色や黒が現れる。これがいわゆる三毛や二毛となる。
出発から40分ほど経過して、中継地点の古墳神社にたどり着いた。回廊からこちらを見ているのが分かるかな。
久しぶりな古墳の茶猫はクラシックタビー。なお、最初の写真の手水舎の横に、今日唯一の茶色じゃない猫も写っているんだけど、気づいたかな?
リラックスモードの茶渦白。いつもなら嫌がってすぐに逃げるんだが、今日は機嫌がいいようだ。