東京都というのはざっくり言うと東西に細長く、南北の幅は20~30km程度しかない。都心から横方向に伸びる放射路線に沿ってベッドタウンが発展し、縦移動の需要はさほどでもないので、鉄道も道路も環状路線の開発は遅れがちだ。東京都多摩北西部が中心だった俺の猫関係業務も、移動の大部分を電車に頼っているため、引っ越すまでは、家から15kmほどしか離れていないにもかかわらず、調布とか狛江といった多摩南東部の街を歩く機会はほとんどなかった。実際、2011年から5年以上歩き続けているのに、調布市の猫には数匹しか会っていないし、狛江市に至ってはたった1匹だ。
しかし今回引っ越したことにより、居住地域が京王線沿線になり、会社帰りにこれらの街に立ち寄ることが負担ではなくなった。どちらも多摩川に沿う長閑な土地なので、今後は機会を見つけては歩くことになると思う。
手始めに今日の散歩は、小田急線の和泉多摩川から京王線の柴崎まで。職場の最寄り駅が唐木田(または京王堀之内)なので、夜勤明けに小田急からスタートして京王でゴールするパターンは、今後も時々あると思う。
ブログ開業以来、通算2匹目となる狛江猫は、生産緑地の隅に佇んでいたキジ白。
可愛らしい顔立ちが不安げに曇っている。今日は君に会いに来たんだよ。
小走りで逃げて行って、離れたところで振り返る。猫らしい、思わせぶりな挙動。
さっきのキジ白からここへ至るまで50分が経過していて、だいぶ心が折れている。自分の足を使って猫に会うのは嬉しいものだが、外すと大変な徒労感を味わうことになる。肝腎の黒白は目を細めて品定め中。
その後、市境を越えて調布市に入り、駅に向けて細い路地を綱渡り的に歩いていると、高みからこちらを眺める猫に遭遇した。
きれいな毛並みの茶トラ。もう少し明るければ、茶色と緑の対比がいい感じになったかも知れないが、今日はかすかに小雨が降ったりして、芳しくない天気だった。
鉢割れ茶トラの上に、キジトラのヅラが乗っかっているような毛色。二人羽織?
柴崎駅に近づいたところで、巡回中と思しき2匹の猫に遭遇した。1匹目はキジ白。
この子も整った毛並みだ。この辺の猫はみんなきれいにしているね。
民家の敷地に避難したと思ったら、塀の陰からこちらを窺っている。脈ありそうかな。