猫散歩を始めた時に使っていたPENTAX K-mというカメラは、子育て中の母親をターゲットに、「ママ想いの世界最小」を謳った、小型軽量のエントリーモデルだった。俺はママではないしパパでもないが、毎日持ち歩くには都合が良く、1年2ヶ月ほどこのモデルのお世話になった。しかし、いかんせんエントリーモデルであり、特に高感度が使いものにならないことには困り果てた。ノイズが我慢できるのはせいぜいISO800までで、しかも暗い高倍率ズームを使っているから、朝夕や曇天ではシャッタースピードを落とすほかなく、大事なシーンで手ブレして何度も臍を噛んだのだった。
そんな不便を解消するため、PENTAX K-5という当時のフラッグシップモデルを買ったのが2012年9月。そのモデルを4年あまり使い倒して、今日、三代目となるPENTAX K-3 IIへと移行した。猫関係業務においては、たぶんこのカメラが最後の道具になるだろう。
同じメーカーの同じ系列のカメラなので、メニューやボタン類に慣れるのは早かったが、ファイル型式の設定を誤っていて、本来JPEG+RAWで出力すべきところ、JPEGのみに設定していた。そのため今日の写真は、いわゆる「JPEG撮って出し」となり、普段のように手作業で現像していないことを断っておく。
散歩コースは東所沢から新秋津まで。青空を期待して朝早く出かけたが、あいにく雲が厚くて暗く、久しぶりに訪れた猫農家は閑散としていた。
この子は顔見知り。もこもこなのは冬毛のせいと思っていたが、去年のイブより太くなっているようだね。
車で通りかかった人によれば、ここの猫は最近になってずいぶん減ったそうだ。伊之助にも会えなかった。快晴の日なら出てきてくれるんだろうか。
猫農家のあとはいつものコース。とある猫邸宅に差しかかると、エコキュートの貯湯槽に猫が1匹乗っかっていた。
この辺りで時々見かける子。俺の知る茶トラの中でもかなり個性的な顔立ちで、真正面から見ると怒られているような気分になる(初めて会った時の顔はこちら)。ちなみにこの子は女の子。立川の個性的な息子とお見合いさせてみたい。
地面には相方の姿もあった。あとはツンデレ三毛がいればオールメンバーだが、あいにく近所の子供に構われて忙しそうにしていたため、写真は撮れなかった。
新秋津へ向けてさらに歩を進め、蛇行する川辺に差しかかると、対岸に猫のような何かがいるのを見つけた。
欄干から身を乗り出してご挨拶。びっくりして橋の下に引っ込んでしまった。
呼び止めたら「にゃあ」と一言。忙しいから放っておいてとでも言ったかな。