台湾旅行2日目の今日は、朝の花蓮市内を2時間半ほどかけて散歩したあと、列車で台東線を南下しながら、いくつかの駅で途中下車して、最終的には枋寮に投宿することになっている。今回は猫を探す以外にも、沿線名物の「池上鐵路月台便當」を食べたり、台湾最後の旧型客車列車(普快車)に乗ったり、やや鉄分の多い旅となっている。
ところで俺は冬の台湾は天候がすぐれないと思っていたが、それは北部の台北や基隆の話で、台南や台東は穏やかな日が多いそうだ。前回は淡水や十分や台北で雨に降られたが、今回は北部に留まることはないので、それほど心配ないだろうと思っている。というか、予報が難しいと言われる台湾の天気予報を見て、いちいち気を揉むのはバカげていると最近思った。なぜなら、日本気象協会も、ウェザーニューズも、AccuWeatherも、台湾中央氣象局も、どの予報を見ても、言ってることがみんな違うからだ。
まあそんなことはどうでもいいんだが、今日は先日来続いている福生縦断散歩の最終回。原っぱの猫たちと別れ、住宅街へ入ったところで、次の猫に遭遇した。
ここはサバ渦猫(シルバークラシックタビー)の住む柘榴の家。サバ氏は不在だったが、代わりにキジ白が日なたぼっこしていた。
角度を変えてもお目々まん丸。どう反応していいか分からないんだね。俺もだよ。
この日はGPSアプリを起動するのを忘れていて、正確な距離は分からないが、この時点で12kmぐらい歩き続けている。それまで日勤前の寒くて暗い散歩が続いていたので、久しぶりに思う存分楽しむつもりでいるが、さすがに足がヨレてきた。少し休まないと死ぬような気がしてきたため、とある酒蔵の庭園に立ち寄った。
なんか奥の方に4本足の動物が見えるぞ。
この日は正月二日で俺たちのほかには誰もいない。せっかくだから少し見物して行こうかな。
やや熟女感のある麦わら猫。とても人懐っこくて、疲れが吹っ飛んだ。
酒蔵のあとは慣れた道。今は引っ越してあまり来られなくなったが、拝島時代は定番コースの一つだった。
猫民家のほこらに猫のお供え発見。
ずいぶんヨレているが、ここを拠点と決めたのはきっと正解だ。この家は三代揃った猫好きさんの住む家だからね。
市境を越えて、福生縦断は終盤。いつの間にか雲がかかって暗くなってきた。経由地の某巨大団地でも何匹かの猫に遭遇した。
ふかふかの草むらは居心地がいいらしく、あまり動きたくなさそうだったが、少し近寄ったら渋々逃げていった。胸に飛び込んでくれたら、お互い楽になれるのに。
しかし、逃亡。走り去る三毛を目で追っていたら、灰色のお尻があったでござる。
あいにくキタキツネではないためガン無視。まだ若いのにしっかりしているな。
長きに渡った散歩はこれにて終了。最初の予定では、さらに歩いて某巨大神社下のマダムに会い、バスで西立川へ移動して、旧居付近の猫たちの許へ年始の挨拶に行くつもりだったんだが、最早そんな体力は微塵も残っていなかった。とはいえ旧居付近の猫には会いたいので、この翌日(1月3日)にまた出かけることになったのだった。