京王御陵線というのは、かつて北野~多摩御陵前を結んでいた京王電鉄の路線で、太平洋戦争が激化した1945年に不要不急路線として営業を休止し、終戦後も復活することなく1964年に廃止された。ただし休止区間が北野~多摩御陵前だったのに対して、廃止されたのは山田~多摩御陵前と2駅短い。これはなぜかというと、廃止を免れた北野~山田は、その後1967年になって京王高尾線の一部として復活したからだ。現在も山田駅の400mほど高尾寄りに北へ逸れる築堤が確認できるが、それはほどなく住宅地や道路に姿を変える。遺構は多くないが、不自然なカーブを描く住居区画にその名残を見て取れる。
今日の猫関係業務はその廃線跡をなぞる散歩。9時ちょうどに山田に到着し、天気や良しと張り切って歩き始めたが、前半はなかなか猫が見つからない。廃線跡に沿って甲州街道を渡り、ようやく1匹目に遭遇したのは、出発から40分後のことだった。
眼窩が陰になって怖い顔に写ってしまった。冬は太陽高度が低いので、割と影ができにくいんだが、角度が良くなかったかな。
かつて線路だった駐車場で猫発見。砂利の部分がかつての鉄道用地で、車の向きが枕木の向き。
ちなみに線路といっても地面に路盤があったのではなく、鉄橋を架けて、河岸断崖の高台へ渡していたようだ。近くにはコンクリート製の橋脚がいくつか残っている。
道路向かいには日なたぼっこ中のキジ白。この辺りは割と猫が多くて、今までも何度か見かけてはいたが、カメラに収まるのは初めてだと思う。
逃走するキジ白の傍らでは、さっきの三毛が心配そうにこちらを窺っていた。
予想通り逃走を図ったが、猫の習性で一時停止してくれた。廃線跡で見かけた猫は以上。
散歩を終えて自宅近くまで戻ってくると、いつもの場所にアビちゃんが出ていた。
今日はあまり気温が上がらず、日に当たっていないと寒い。風向きなどで、こまめに居場所を変えているようだった。