昨夜は夫婦二人と猫一匹で羊の肉をたらふく食べて大満足だった。俺たち夫婦がジンギスカン好きなのは言うまでもないが、実はマコちゃんも羊の肉が大好きで、生のまま細かく千切って与えると喜んで食べる。昨夜はいつになくくれくれが激しく、食べているうちに顔つきまでケモノチックになり、食後は2階に駆け上がって遠吠えしていた。あいつはなかなか見どころのある猫だ。
今日は昨日以上の好天で、都心では一気に桜の開花が進んだようだ。多摩の方も少しは見ごろに近づいたと思うが、家のことを片付けたかったので、猫関係業務はお休みした。一歩も外へ出なかったのはもったいなかったが、実はここのところ腰が痛くて、歩くのが辛くなってきている。どのみち出勤日になれば外に出なければならないから、お休みの日は素直にお休みすることにしたのだった。
昨日の記事は拝島でうだうだしたまま終わったが、9時半近くになって、ようやく福生へ向けて歩き出した。15分ほどでとある団地に差しかかり、横の広場を見ると、向こうにもこちらを眺めているのがいた。
細面で耳の大きなキジトラ。お近づきになりたかったが、一歩踏み出したら見えなくなるまで逃げてしまった。
室外機の上で黒白が日に当たっていた。この辺りで時々見かける子だ。
隣接する公園で休んでいると、あとを追ってやって来た。そんな簡単に懐く猫じゃなかったと思うんだがな。
あらま、ハムじゃないの。さっきの家から100m以上あるのに、匂いを辿ってくるなんてすごいな。
半径100mの猫に匂いが届くなら、ほかにも集まってくるに違いないと思い、近くで張り込んでいると、案の定もう1匹現れた。
しかしハムの魅力には抗えない。何枚か置いてあったハムは2匹がすべて平らげた。
ハムの2匹の次は福キジ・福サビの公園に寄り道。道路向かいの民家に猫の気配が……。
青1号にも会いたかったが、巡回にでも出ているのか不在で、路地を探し回っていたら、代わりに茶トラ白が出てきた。
少し汚れてしまっているが、顔立ちに気品を感じる。もとは飼い猫だったのかも知れない。
そして散歩は終盤。歓楽街を一回りしていると、小便禁止の駐車場で三毛が毛繕いしていた。
歓楽街ではもう1匹見かけた。あそこに見えるのはレストランのクリーム猫。
店は廃業したが、手厚く面倒を見てくれる人がいるようだ。傍らには新鮮なカリカリと水が置いてあった。
正午近くになって散歩を終え、予定通りラム肉ベルたれ野菜などの食材を買い込んで、平山に帰ってきたのは13時。かつては畑道だったらしい細い路地を自宅へ向けて歩いていると、傍らの石灯籠に猫が挟まっていた。
この辺は猫が多いから、いずれここにも挟まるような気がしていた。思ったより早かった。