今日は雨こそ降らなかったものの、朝から曇って暗く、何となくモチベーションの上がらない日だった。新居の近くに猫の園を発見して、子猫を含むたくさんの猫に会えたので、本当ならもっと喜んでもいいところだが、頑張って撮ってもどうせブレるとか考えてしまって、そんなに写真は撮らなかった。家からすぐの場所なので、いずれ秋晴れの日にでもまた行ってみる。
家を出たのは8時半すぎ。猫の園へいざなってくれたのは、1匹のセミロング三毛だった。
「お引っ越しの挨拶に来たの？ それなら親戚一同を紹介するわ」
「ほら、そこよ」
正面にいたのは若い茶トラ白。
不穏な気配を察したか、脇の民家からも出てきた。
2匹の茶トラ白は同い年のようだね。
さらに小さいの。ここはすごいね、猫いっぱいだー。
「今日はお天気が悪いから、まだ寝ている子もいるのよ」
子猫は入れ替わり立ち替わり。大きなのも合わせると、十数匹はいる感じ。
待っていると、次々に新しいのが現れる。今度はクリームだ。
ずっとここでシャッターを切っていれば、2～3日分のネタになりそうだったが、それでは俺自身がつまらないので、予定しているスタート地点へ向かうことにした。また来るからねー。
……しかし、新居に選んだ街は、以前にも増して猫の巣窟らしく、なかなか駅にたどり着けない。子猫たちと別れてしばらく行くと、物置の上でまったりするサバトラに出会ってしまった。
整った顔立ちの子。サバトラ（青トラ）系の猫って美人が多い気がする（この子とかこの子とか）。
今日の散歩は京王高尾線の山田からJRの西八王子まで。初めて歩くコースで楽しみではあったが、こう暗くては出てくるものも出てこない。これはちょっと厳しいかも分からんなーと思いながら歩いていると、民家の玄関先に張り付いている黒白を見つけた。
「私が待っているのはアレではない」
アレ呼ばわりかい。
小さな菜園で不審な挙動の猫発見。
「あっ」
「ぼぼぼ僕はちょっと野菜の生育状況をだね」
そんな俺たちの横で寛ぐ猫1匹。この子は秋も冬もここにいる子。
今日はこれでおしまい。明日はどこを歩こうかな。
