微動だにせず塀の上に佇んで、数分ほどでどこかへ行ってしまった。キャットニップに引き寄せられたのか、我が家の2匹の鳴き声を聞きつけたのか、それとも単に巡回中の小休止だったのか、話しかけても反応がないので分からない。
夜勤のため家を出たのはそれから30分後。駅に向かう前に近所の猫ヶ丘に寄ってみると、茂みの陰に見慣れないキジ白がいた。
この辺りで暮らしていた十数匹の猫は、クリ坊を含め、ここ二週間ほどですべていなくなった。風来坊のようなキジ白は事情を知っている顔つきだが、あいにく俺は猫の言葉が分からない。
今日は午後から夜にかけて雨雲が通過するとの予報だったが、散歩中は何とか持った。谷保から分倍河原まで歩いて、電車に乗って稲田堤で降りたらザー降りだったので、ぎりぎりセーフだった。
1匹目は険しい顔のスクーター二毛。何だかんだで3ヶ月ぶり。
引くとこんな感じで、いつもの濡れ縁なんだが、その背後には相方の茶トラが潜んでいることに注意(マウスカーソルオンで鼻の頭を表示)。
相方といっても少し離れた場所にいることが多い。スクーター二毛は気位が高いのか、いちゃつくのは寒い時期だけ。
今日会えて嬉しかった子。去年7月以来のペルシャ顔クラシックタビー薄色三毛。
いつもならごろごろすりすりが止まらなくなるところ、今日は割とクールだ。
久しぶりに会えたので、たくさんシャッターを切ったのに、ピンボケばかりでがっかり。俺が使っているK-3 IIは液晶がチルトではないので、こうしたローアングルの場合、ファインダーを覗かずに目見当で撮影しているんだが、歩留まりはK-5の時より悪くなった。ペルシャ顔で鼻筋が凹んでいるので、フォーカスポイントを検出しにくいのかも知れない。KP買った方が良かったかな。
雨雲が近づいていたせいで、歩いているうちに暗くなってきて、今日の散歩は猫影が失せるのが早かった。最後の猫は西府へ向かう途中の猫マンションで見かけたキジトラ。下の写真のアングルが微妙なのは、手前の窓辺にいる三毛も無理に構図に入れたから。モデルのキジトラはバルコニーの欄干に座っている方。
舌を鳴らしたらこちらに向き直ってくれた。道路向かいで一部始終を見ていた奥さんが「良かったね」と言った。