年内の日勤は明日で終わりで、台湾から戻る1月中旬までは夜勤だけなので、寒くて暗い早朝の散歩は当分しないで済む。今朝の気温は氷点下0.9℃と大したことはなかったが、猫の方は不調で2匹に留まった。
この季節、北海道などでは越冬できずに死んでしまう猫が多いと聞くが、氷点下6℃程度まで下がる八王子ではどうなのか。直接的なデータが見つけられなかったので、リビアヤマネコの分布地の一つであるリビア砂漠の気象を調べてみた。Wikipediaによると、砂漠だけあって夏は過酷で、日中の平均気温は50℃かそれ以上、冬でも27℃程度になるそうだ。50℃と聞くと、とても哺乳類が生きられる環境に思えないが、中近東の猫(オリエンタルタイプ)は耳が大きく、日陰に留まっていれば、毛細血管を通して放熱できるのだろう。一方、夜になると気温が極端に下がり、リビア砂漠の場合、最低気温は氷点下9℃にもなるそうだ。八王子の過去最低気温は氷点下8.8℃だから、うちの近所は猫が越冬できるぎりぎりのエリアかも知れない。もちろんイエネコは様々な形質を持っていて、耳の大小はもちろん、アンダーコートの豊富なのがいたり、逆に生えていないのもいるから、実際の耐寒性は個体によってかなり異なると思われる。生物種に対して「越冬できる」というのは、多くの犠牲者が出る中でも生き延びる個体が一定数いて、自然交配が継続できる程度の生息密度を維持し、次のシーズンに子孫を残していけるという意味だ。それが長い間繰り返されることで進化が生じていくのである。
こいつなどは南方育ちのシャム系と考えられるが、交雑している可能性もあり、アンダーコートの有無は触ってみないと分からない。
書き忘れたけど今朝の散歩コースは京王八王子からJRの八王子まで。まっすぐ向かえば400mのところ、3.6kmほど迂回してみた。