老眼の矯正を諦め、遠くの猫が見えるように(つまり近視を矯正する方向で)作った眼鏡がようやく出来上がったので、雨が上がるのを待って受け取りに行ってきた。眼鏡店は八王子の歓楽街に近く、柳の花街から目の鼻の先。そこだけを目標にして行ったのでは、先日とまったく同じ顔ぶれになる恐れがあるので、今日は西八王子から出発して、眼鏡店まで1時間40分ほどかけて歩いた。
4日間ほど降り続けた雨が止むのは明日の日中までで、その後また数日間は雨マークが並んでいる。この隙にとばかり、家々の軒下には大量の洗濯物が干され、猫たちは思い思いに外を歩き回っていた。
せっかく雨が上がったのに、あんまり嬉しそうじゃないのは、俺にロックオンされているからだろうな。
時刻は14時ちょうど。いつもならお昼寝の時間帯なのに、出歩いている猫が多い。雨続きで巡回もままならなかったのかな。
キトゥンブルーの目を見開いて、固まる子猫たち。びっくりさせてごめんよ。
塀の裏側の子猫たちは逃げ足が速い。サバトラだけが居残って、興味深げにこちらを眺めていた。
最初から不安げな顔つきだったキジ白は、さっきのサバトラ子猫よりも臆病で、ちょっと近寄るとすぐに逃げてしまう。仕方ないから秘奥義・先回りの術を繰り出した。
そうこうしている間に、5日前に来たばかりの歓楽街に着いてしまった。閉鎖された駐車場で、こないだの三毛がぽつねんとしている。
柳小路の黒は顔馴染み。近寄ったら懐かしそうにすりすりしてくれた。
何となく風邪っぽい気がしないでもないが、明日は貴重な晴れだというから、朝起きられたら海の方へ行ってみようかな。