仕事中の姿勢が悪かったらしく、夜勤が終わるころには肩凝りがひどく、頭が痛くて吐き気もあった。このような時、本当にダメなら大人しく帰宅するほかないが、少し具合が悪いくらいなら猫を撫でていれば治るので、中野島の猫たちに助けを求めるべく唐木田から小田急線に乗った。
昨日までと違って日差しはなく、北風が吹いて寒く、猫的にどうかなと思っていたが、いつもの駐車場を覗いてみると、常駐の白が目に入ってきた。時刻は11時ちょうどで気温は7.9℃。
フェンスの向こうから鳴き声がして、行ってみると車の陰からサバ白が現れた。いわゆる一つのブルーマッカレルタビー白というやつ。
車の下には機嫌が悪そうな長毛キジトラ。もしかしてお取り込み中でしたか。
おお、ピラーの陰にキジ白もいた。最近の車はAピラーが太くて視界が悪いよな。
しょんぼりした顔つきのサバ白は8月にも見かけた子。その時の写真と比べると、体格が大きくなったように見えるが、単に冬毛がもこもこしているだけかも知れない。ちょっと年齢不詳な子。
二ヶ領用水にほど近い猫拠点に差しかかると、今日3匹目のサバ白が現れた。サバ系は比較的レアな毛色で、しかもみんな灰トラ(青トラ)というのも珍しい。
……とはいえ美味しいものが出てくる可能性もあるので、逃げ切らずに土俵際に残るのが賢い猫。今日はなんにもないけどな。
歩いているうちに少しずつ日が差してきた。猫は気持ち良さそうに目を閉じている。
背中に種がくっついている。俺も時々くっついている。お互い種子散布を頑張ろうぜ。
散歩を終えて稲田堤から南武線に乗り、分倍河原で乗り換えて、平山に着いたのは13時すぎ。
これは誰の足でしょう。
そして俺はここまで来て、朝の頭痛が治っていることに気づいたのだった。