今朝の散歩は行きたいところが二つあって、どちらにするか直前まで迷っていたが、最終的には立川の外れのとある団地をスタート地点に設定した。こういう時は、誰に会いたいのか胸に手を当てて考えれば、そう悩まずに行き先を決められる。多少遠くて不便な場所であっても、会いたい子に会うためなら、頑張って早起きできるし、身繕いにも精が出るというものだ(デートか)。
立川市というのは八王子市に比べるとだいぶ小さくて、人口は18万人(八王子市は58万人)しかなく中核市の基準にすら満たないが、近年は東京都や国の出先機関が立川駅北口に集約されつつあり、多摩地区の基幹都市のようになってきた。しかし同じ立川でも西武拝島線沿線となるとまったく様子が異なり、駅前には商店すらほとんどなく、少し離れれば広大な農地に民家が点在する北海道的風景が堪能できる。西武立川駅に初めて降り立って、その辺鄙さに驚愕する人は今も後を絶たない。半年ぶりに訪れた団地は、そんな立川市の最果てに位置していて、自宅から1時間15分かけてたどり着き、最初に受けた洗礼は付近一帯のうんこ臭さだった。また犬のうんこを踏んでしまったかと思って靴の裏を確認したがそうではなく、畑の堆肥の匂いが広範囲に漂っていたのだった。無人野菜販売所にはたくさんの種類の野菜が並んでいて、きっと味も良いのだろうと思われた。
猫は労せず見つかった。
朝ご飯の時間が近いらしく、にゃあにゃあ鳴きながらもう1匹駆け込んできた。
さっきの黒白もその傍らに佇んでいる。君は小柄なのにそんな容器で食べるの?
こいつの顔には見覚えがあって、帰宅してから調べたら3年前の夏にも一度会っていた。あの時は白癬で痛々しかったが、今はだいぶ落ち着いているようだ。このブログにおける分類上はサバ白だが、より正確には希釈遺伝子(D遺伝子座)が劣性ホモddの灰トラ白(青トラ白)。
しゃがんで写真を撮る俺の背中にはキジ白が張り付いていた。ここに住む猫は大方顔見知りだが、この子はとりわけ人懐っこい。
三毛や二毛を見たことがあるので、茶系がいてもおかしくはないんだけれども。
じゃれる黒白と避けるキジ白。我が家の2匹のような関係性だな。
団地には40分ほど滞在して、写真を撮ったり猫と戯れるなどして過ごした。本来なら時間の経過とともに明るくなってくるはずだが、今朝は徐々に雲が厚くなり、着いた時よりむしろ暗くなっていた。
その後30分ほど猫影がなく、次に見かけたのはとある猫民家のキジトラ。
今日の散歩は3時間40分、10.2kmにわたり、見かけた猫もそれなりの数になったため、3回に分けて掲載する予定。明日は休養日にして我が家の猫といちゃついて過ごす。