昨日は一日だけのお休みで、今日は一日だけの日勤。休みはまとまっていた方がいいに決まっているが、昨日は家事都合により自ら希望して取った休暇だったので、ほかの休日とくっつけるなどの技が使えなかった。
今朝の猫関係業務は昭島市の外れの旧居付近から西立川駅まで。この区間は公称(不動産屋の言い分)だと徒歩12分とされていて、散歩と呼べるような距離ではないが、住んでいただけあって今でもそれなりに猫分布が分かっている。しかもこの街は変化に乏しく、どの猫拠点も歴史が長いので、俺のような根無し草的に歩き回る人間には都合が良い。
ただし会いたい猫に会えたかというとそうでもなかった。そもそも駅から離れた旧居付近をスタート地点に選んだのは、青2号に会いたかったからだが、ここのところ何度行っても空振り。自宅の勝手口がいつも細く開いているので、今後も引き続きチャレンジしてみる。
青2号邸の前には茶トラ白が座っていた。
ここで待っていれば青2号が出てくるかも知れないが、さすがにそこまでの時間的余裕はない。何しろこの場所は職場とは真逆の方向なんである。
入り組んだ路地は猫たちの格好の遊び場になっているが、今朝は屋根の上に1匹だけ。顔見知りのサバ渦猫が座っていた。
昨日紹介したサバ渦白(シルバークラシックタビー白)は、俺の行動範囲では極めて稀な毛色だが、この子のように白斑のない単なるサバ渦はそう珍しくない。これは一般的に見られる外猫とは逆の現象で、例えばキジトラよりキジ白、黒より黒白の方が1.5倍ほど多いのに、サバ渦に限ってはそうではない。これは俺の想像だが、この毛色の猫はペットショップ出身者が多く、外飼いにしたり捨てられたりして交雑でもしない限り、白斑入りはあまり発生しないからではないだろうか。もちろん血統猫認定団体が認める白斑入りの毛色も存在するので、必ずしもそれだけが理由ではないだろうけれども。
この辺りは特に猫密度が高く、訪れるたびに色んな猫が視界に入って来るんだが、どれも逃げ足が速く、カメラに収まるのはそれほど多くない。この子はまだ若そうだし初めてかも。
せっかくの西立川コースなので、念のため巨大黒猫のねぐらを覗いてみたら、ちょうど裏口で寛いでいるところだった。半年ぶりにやっと会えたー。
そして朝ご飯待機モードへ移行した。なお、この機会に改めて観察したところ、尻尾の下にキンタマの残骸らしきものを認めたので、今般ようやくこいつがオスであることが分かった。黒さと大きさと愛くるしさが前景化され、もはや性別どころか猫であるかどうかさえどうでも良くなっていたが、はっきりして一区切りついた感じだ。どうもありがとうございます。
こちらの黒は巨大黒猫のようにフレンドリーではなく、距離を詰めるとともに姿勢が低くなり、最後はうしろの車の下に潜ってしまった。美人さんの妹やトラ子さんには会えずじまいだった。